司法書士試験/司法書士とは

司法書士の仕事(1)

従来からある司法書士のメイン業務である「不動産登記」「商業登記」について説明します。

松本 雅典

執筆者:松本 雅典

司法書士試験ガイド

前回の記事で、一般的な司法書士事務所が扱っている業務として、以下の5つの業務があることを説明しました。この記事では、「1.不動産登記」「2.商業登記」を説明していきます。

1. 不動産登記 2. 商業登記 3. 簡易裁判所の訴額140万円以下の民事訴訟における訴訟代理人 4. 成年後見 5. 裁判書類作成

司法書士の業務




 


不動産登記

不動産登記とは、簡単に言うと、不動産(土地や建物)の名義のことです。

たとえば、みなさんがマイホームを購入した場合には、土地と建物の名義を売主さんからみなさんの名前に変えるのが普通です。自動車を購入すると自動車登録をしますが、それの不動産バージョンだと思って下さい。

登記済証

登記済証

不動産の名義を変えるためには、法務局(全国にあります)というところに申請しなければなりません。この時、ただ法務局に行って「名義を変えて下さい」と言えばよいというわけではありません。「申請書」というものを書き、登記済証(いわゆる「権利証」です)や印鑑証明書(実印の証明書)などを添付しなければなりません。これは、行う手続きによって「この場合はこうしなさい」ということが法令で定められています。それをお客様から依頼を受けて代わりに行うのが、「不動産登記業務」です。

なお、上記ではマイホームの購入という例を出しましたが、これ以外にも不動産の名義を変えることがある場合があります。1つの典型例な例が、「相続」です。たとえば、お父様が亡くなった場合に、お父様の名義であった不動産の名義をお子さん名義に変えるということがあります。この場合にも、お子さんなどから司法書士が依頼を受け、不動産登記業務を行うことがあります。

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