大勢の大人が快適に移動するためのクルーザー
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はメルセデス・ベンツRクラス(現行)を取り上げたいと思います。ホンダオデッセイのように背の低いミニバン。とはいえサイズはオデッセイ比で全長+145mm、全幅+120mm、全高+115mmとかなり大きめ。その割に贅沢にも当初は定員6名ですから、各席のゆとりが想像できるのでは?
独り者の私にミニバンは不要だと思っているので、本来あまり興味がないのですが、それでも中には「欲しい!」と思わせるやっかいな(?)ヤツがいくつかあります。これはその一台。ミニバンというか、高速らくちんクルーザーです。
以前このRクラスと、同排気量の国産ミニバンの2台に分乗して東北までドライブに出かけたことがあります。最初は国産ミニバンの、至れり尽くせりの装備が気に入っていたのですが、福島で乗り換えてみるとRクラスの乗り心地の良さに驚きました。
疲れなかったですねぇ、ひたすら。3列目ですら快適でした。それにみんなが気づいてしまい、帰りは全員がRクラスに乗りたいとなって結局大人が必死にじゃんけんをしたほどです。
3.5L車はリアのみ、5L車は4輪がエアサスペンションとなります。またボタン一つでリアハッチを自動開閉できる装備や、前後バンパー付近の障害物をインジケーターとアラーム音で知らせる装備も用意されていました
新車時価格724.5万円というのは、スペックや「こんな装備がついてます!」的なところに現れなくても、キチンと反映されているんだなと改めて思った次第。国産ミニバンだって新車時価格は約350万円と、なかなかのお値段だったのですけれどね。
別の見方をすれば、国産の2倍の価格のミニバンって、なかなか手がだしにくいもの。しかし中古車なら、いよいよ100万円台で見つかるようになりました。原稿執筆時点で見ると、最安値は2006年式の6.8万km、修復歴なしで185万円と、新車時価格の約25%です。
大勢乗って近所のスーパーまでお買い物、なんてことはあまり考えにくく、やはり私の例のように、長距離ドライブに出かけることが主目的のはず。だとしたらこの高速らくちんクルーザーがこの価格で買えるようになったのは、かなり魅力的なのではないでしょうか。
もちろん価格だけがオススメの理由でありません。次ページ以降で魅力をさらに詳しく見ていきましょう。