貯蓄

100万円を倍にする3つの運用プラン!どれを選ぶ?

せっかく100万円が貯まっても、定期預金に預けておくだけではお金は増えません。では、お金を増やすためにどのような行動が必要なのでしょうか?また、どのような金融商品を選べばよいのでしょうか?そこで、100万円を倍にするための3つの運用プランを、具体的な商品を例に考えてみました。参考にどうぞ。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

  • Comment Page Icon
頑張って貯めた100万円。いつも通り「1年物のネット定期(0.3%。2012年夏ボーナスでの高金利水準)」に預けても、受け取れる利息は3000円。漫然と定期預金の預け替えをしていては、お金はまったく増えません。 お金を増やすための最初の行動は、「何年後までに」「いくらまで」増やしたいのか目標を明確にし、その目標を数字に置き換えてみることです。

お金を2倍にする72の法則

イラスト

お金を増やすのは、あなたの努力次第です!

具体的には、お金を2倍にする72の法則「(金利(%)×年数(年)=72」を使って考えます。前述のネット定期では何年でお金を倍にできるのかを考えてみましょう。

金利(%)×年数(年)=72
0.3(%)×年数=72
年数=72÷0.3%=240年

100万円をネット定期に預けていると、孫の代に倍にはなる予定ですが、自分が生きている間にお金を増やし、使えなければ何の意味もありません。そこで、10年、20年、30年の運用期間で、100万円を倍にするプランを考えてみましょう。

30年運用プラン

まずは、30年プランから考えてみましょう。

金利(%)×年数(年)=72
金利(%)×30年=72
金利(%)=72÷30年=2.4%

30年なら時間に余裕がありますので、比較的安全とされている金融商品を中心に探せます。そこで、比較的安全度が高いとされている「債券」に目を向けてみましょう。

安心度が比較的高い商品としては「国債」が考えられます。現在募集している「利付国庫債券(10年満期・利払い年2回)(第325回)」が0.8%、そして、「第40回個人向け国債(変動10年満期・利払い年2回)」は0.53%と比較的高金利な方ですが、2.4%には遠く及びません。次に、「社債(円建て)」を考えてみましょう。すでに募集は終了しましたが、「SBIホールディングス株式会社(1年満期)」は1.60%と高金利です。

現状、2.4%の定期預金は見当たらず、2%程度の金融商品を探すことは至難の業です。もちろん、景気動向によって金利は変動しますが、安心、安全だけではお金が増えない現状、有利な金融商品が登場しないか、アンテナを常に張り巡らせておくことが大切になるでしょう。

20年運用プラン

次に20年、10年の場合を考えてみましょう。
  • 20年の場合
金利(%)×年数(年)=72
金利(%)×20年=72
金利(%)=72÷20年=3.6%
  • 10年の場合
金利(%)×年数(年)=72
金利(%)×10年=72
金利(%)=72÷10年=7.2%

どちらも、30年運用プランよりも高利回りになりますので、投資商品での運用が不可欠になるでしょう。投資商品の場合には、元本保証がない点に注意が必要です。

では、20年プランから考えてみますが、高金利の外貨建て商品に目を向けてみましょう。通貨にもよりますが、外貨建てMMFでは、豪ドル2.883%、NZドル1.934%(ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド)や南アフリカランド4.244%(ホライズン・トラスト)(9月10日時点)等があります。ただし、外貨建てMMFに限らず外貨建て商品の場合には、為替リスクが常に存在します。円安になれば儲かりますが、円高になれば損失が発生しますので、為替動向には留意が必要です。

10年運用プラン

最後に、最も運用の腕が試される10年プランですが、投資信託や株、FXに目を向けてみましょう。

株式投資で考えてみましょう。iPhone5の発売が話題になっていますが、iPhone関連銘柄であるソフトバンク(9984)は、今年1月は2000円を少し超えた水準でしたが、現在は3000円を超えています。およそ50%も株価が上昇しているのです。上昇力のある銘柄をうまく選べれば、7.2%を達成することはそう難しいことではないと考えられます。しかし、いつも上昇力のある銘柄を選べるわけではありません。株も投資信託もFXも、売買戦略を磨いておくことが大切になるでしょう。
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/4/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます