NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

“乗る”喜びにあふれるクルマ 日産 シーマ

「現在の日産が持つ熟成の技術を全て投入した入魂の作」ともいえるだろう、5代目シーマ。試乗してみたところ、確かに“乗る”喜びを十二分に楽しめる、VIP気分仕様のクルマだった。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

乗り心地はまさにVIP気分

新型シーマの反響が予想以上に大きかったので試乗もしてみました。試したのは最上級グレードの『VIP G』で、車両価格840万円。シーマの場合、全て3.5リッターV6のハイブリッドなので、価格差は装備内容の違いだと思って頂ければいい。もちろんフル装備です。
これまでのシーマを磨き上げて登場した5代目シーマ

これまでのシーマを磨き上げて登場した5代目シーマ


まずリアシートの紹介から。シートの素材は当然ながら本革。しかも『セミアニリン』(革本来の風合を持つ特殊な加工)と呼ばれるベンツの上級モデルなどに使われているサラッとした肌触りの素材である。座った瞬間に冷たさを感じる冬に備えシートヒーター付き。むろん電動リクライニングだ。
シート地にセミアニリン本革を使用したり、フィニッシャーは銀粉本木目調になっているなど、高級感があふれている

シート地にセミアニリン本革を使用したり、フィニッシャーは銀粉本木目調になっているなど、高級感があふれている


シートの前には飛行機のような液晶画面が標準で装備されており、走行中でも映るTVやDVDをBOSEサラウンドシステムで楽しめる。見たい映画でもあれば、2時間の移動なんてあっという間。昼間ならリアガラスと後席横の窓ガラスにはサンシェードを下ろせばバッチリ見られる。
7インチワイドディスプレイやサンシェードの他にも、読書灯、バニティミラーなど、快適装備がふんだんに採用されている

7インチワイドディスプレイやサンシェードの他にも、読書灯、バニティミラーなど、快適装備がふんだんに採用されている


装備以上に素晴らしいのが乗り心地。ハイブリッド車なので走り出しは超滑らか。信号待ち時にエンジン停止するため静かさ一等賞だ(長い停止でもキッチリエアコン利く)。ショックアブソーバーの品質も高く、路面からの入力をキッチリ抑えてくれる。丁寧に運転して貰うとVIPになった気分。

今までシーマと同じくらいの贅沢感&静粛性が必要なら、1550万円のレクサスLS600hLを選ぶしかなかった。ほとんど半額でLS600hLに肉迫した快適性を買えるワケ。考えようによっちゃリーズナブルかもしれません。840万円のクルマを「お買い得」と表現するのも妙ですけど。

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