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靴ずれについて、深く考えてみる その1(3ページ目)

夏の足元の二大脅威である「臭い」と「靴ずれ」。前者は以前詳しく解説しましたので、今回は後者=靴ずれについて考察してみたいと思います。どうして起きてしまうのか、そして対応策について等々を要因別に見てまいります。

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

原因1‐B. 足に不自然な突起がある

不自然な突起。

外反母趾のように足に不自然な突起がある方も、そこに靴ずれを起こしがちです。該当箇所をピンポイントで伸ばすとか、オーダーでその部分を予め伸ばして靴を作製してもらうと言うのも有効な手なのですが……

怪我や病気等の過去の何らかのトラブルが原因で、足の一部に不自然な出っ張りが残ってしまった方も意外と多いのではないでしょうか。また、いわゆる外反母趾や内反小趾の症状による、親指や小指の横方向に過度の出っ張りがある方もいらっしゃるでしょう。このような方が調整のなされていない既製靴を履かれると、その部分が圧迫されて明らかに不自然な摩擦が靴と生じ、炎症を恒常的に起こしてしまいがちです。

この場合は、もちろん原因となる症状を治癒させるのが最善かつ最強の解決法なのですが、簡単に行かないのは皆さんご承知の通り。外反母趾の場合は対策を施した靴も婦人靴ならそれなりにあるものの(有効でないものも結構多いようですが)、紳士靴には皆無と申して良い状態です。となると解決策は…… 見栄えは多少悪くなってしまうものの、ストレッチスプレーを用いたりリペアショップにお願いする等して、あたる部分をピンポイントで伸ばす位しかできないのが実情です。

出っ張りを隠す目的で本来よりも大きいサイズの靴を選んでしまうと、別の健全な部分に不都合が生じてしまう可能性が大ですので、できれば局所的な対応で済ませたいところです。とは言え、革によっては伸縮度に乏しいものも多々ありますし、つま先やかかとなど芯材が入っている部分は革が伸び難いのも事実。パターンオーダーやビスポークで靴を誂えることを通じ、問題の箇所に突起を予め靴に作ってしまう手もあるのですが、これにも技術面・費用面ともども流石に限界があります。やはりある程度以上重大な場合は素人判断せず、整形外科等に出向いて根本的な治療を施すのが、長丁場になりますが最善の策になることをどうか忘れないで下さい。

と、ここまで書いたのですが、後半戦=原因2は結構長くなりそうな予感が…… それに、いざ靴ずれを起こしてしまった時の解決策も書かなくてはいけませんよね。この辺りは次回にまとめますので、乞うご期待!

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