ホームページ作成/ホームページ作成テクニック、小技

サイトをWindows 7+IE 9の「ピン留め」対応にする方法(4ページ目)

自分のウェブサイトを、Internet Explorer 9以降に搭載されている「ピン留め」機能に対応させる方法をご紹介。ユーザに使いやすいジャンプリストを提供することで、アクセス頻度の向上を図ってみましょう。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

静的ジャンプリストを作って、主なコーナーなどへ容易に移動できるようにする方法

「タスク」(静的ジャンプリスト)

「タスク」(静的ジャンプリスト)

「ピン留め」機能の目玉である、「ジャンプリスト」を作ってみましょう。まずは、meta要素を記述するだけで簡単に作成できる「静的ジャンプリスト」の作り方をご紹介致します。

この機能を使えば、サイト内の主要なコーナーなどへ素早く移動できるようになります。


 
タスク(静的ジャンプリスト)に項目を追加する方法
前ページに掲載したサンプルHTMLソースでは、静的ジャンプリストの登録部分として、以下の5行を記述していました。
<meta name="msapplication-task" content="name=デジタル; action-uri=/r_itdigital/; icon-uri=/favicon.ico; window-type=tab">
<meta name="msapplication-task" content="name=趣味; action-uri=/r_hobby/; icon-uri=/favicon.ico; window-type=tab">
<meta name="msapplication-task" content="name=ビジネス; action-uri=/r_business/; icon-uri=/favicon.ico; window-type=tab">
<meta name="msapplication-task" content="name=旅行; action-uri=/r_travel/; icon-uri=/favicon.ico; window-type=tab">
<meta name="msapplication-task" content="name=マネー; action-uri=/r_finance/; icon-uri=/favicon.ico; window-type=tab">
これらの各行は、以下のような構成になっています。
<meta name="msapplication-task"
      content="name=項目名;
               action-uri=表示ページURL;
               icon-uri=アイコンURL;
               window-type=表示先">
上記で記述している「name」、「action-uri」、「icon-uri」、「window-type」の4項目は、一括して「content属性の値」として指定されている点に注意して下さい。これら4項目の記述を全部まとめて、一対の引用符(ダブルクオーテーション記号)で囲んでいます。

静的ジャンプリストの表示内容

静的ジャンプリストの表示内容

これらの4項目は、半角のセミコロン記号「;」で区切って指定します。

[項目名] ジャンプリストに表示される名称
[表示ページURL] 実際に表示されるウェブページのURL
[アイコンURL] 項目名の左隣に表示されるアイコンのURL
[表示先] tab、self、window の3値のどれかを指定
  • tab : 現在のウィンドウの新しいタブに開く(規定値)
  • self : 現在のタブに開く
  • window : 新しいウィンドウに開く
なお、各URLは「相対パス」でも「絶対パス」でも記述できます。

項目ごとに異なるアイコンを表示できる

項目ごとに異なるアイコンを表示

All Aboutのジャンプリストでは、右図のように全部の項目に同じアイコンを使用しています。しかし、例えばHotmailのジャンプリストのように、それぞれの項目で別々のアイコンを表示することもできます。内容に応じて、分かりやすくなるよう工夫してみて下さい。


 
上記のような記述で、最大5つまでの項目を「タスク」(静的ジャンプリスト)に登録できます。このほかに、最大20個までの項目を「動的ジャンプリスト」として登録できます。「動的ジャンプリスト」については、次のページでご紹介致します。

サイトアイコン(favicon)を作る

サイトアイコンの設置方法
<link rel="shortcut icon" href="/favicon.ico">
表示箇所によって、異なるサイズのアイコンが使われる

表示箇所によって、異なるサイズのアイコンが使われる

link要素を使って、上記のようにアイコンファイルの位置を記述すると、そのアイコンが「サイトアイコン」として使われます。

サイトアイコンは、お気に入り(Favorites)用のアイコンとして、「favicon(ファビコン)」とも呼ばれます。これは、「ピン留め」機能を使わない場合でも、ブラウザのアドレス欄や、お気に入り項目用のアイコンとして使われます。

「ピン留め」機能では、サイトアイコンが表示される箇所がいくつかあります。それぞれ、表示されるアイコンの大きさが異なりますから、複数サイズのアイコンを用意しておく方が望ましいでしょう。

アイコンのファイル形式は .ico のみ
使えるのは「.ico」ファイルのみ

使えるのは「.ico」ファイルのみ

サイトアイコンは、ブラウザによってはPNGやGIFなどの画像形式も使用可能ですが、「ピン留め」機能に使うためには、複数サイズのアイコンを1ファイル内に含められる「.ico」形式のアイコンファイルが必要です。

アイコンが表示される場所によって表示サイズが異なるので、16×16から32×32サイズまで、複数のサイズを用意しておくのが望ましいでしょう(指定サイズがない場合には、他のサイズのアイコンが自動調整して使われます)。

アイコンファイルを作る方法
複数サイズのアイコン画像を1ファイルに含められる「.ico」ファイルは、アイコン作成が可能な画像ソフトなどを使うことで作れます。サイトアイコンの作成方法について詳しくは、記事「複数サイズのサイトアイコン(ファビコン)を簡単作成」をご参照下さい。

これまでにご紹介してきた方法は、HTMLのmeta要素を使って「タスク」(静的ジャンプリスト)を作る方法でした。さらにJavaScriptを活用すれば、「動的ジャンプリスト」を設けて、新着ページなどへ誘導することができます。

それでは、JavaScriptを使って「動的ジャンプリスト」を作る方法を見ていきましょう
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