2月の株式市場の傾向
まず2月の株式市場は上がりやすいのか、下がりやすいのかを過去の株価データを用いて調べてみます。検証の条件は以下の通りです。※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
検証対象:全銘柄
検証期間:1990年~2011年1月
買い条件
・2月第一営業日に買い
売り条件
・27日経過後に売り
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まず2月の始めに全銘柄を購入し27日経過後に売却した場合について検証を行うことで、仮に損益がプラスなら2月は株価が上がりやすい月と言えますし、逆に損益がマイナスならば2月は株価が下がりやすい月だと言えるでしょう。では検証結果を見てみましょう。
2月株式市場の検証結果
勝率: 53.12 %
勝ち数: 12,923 回
負け数: 11,404 回
引き分け数: 372 回
平均損益(円): 3,121 円 平均損益(率): 1.56 %
平均利益(円): 19,001 円 平均利益(率): 9.50 %
平均損失(円): -14,773 円 平均損失(率): -7.39 %
合計損益(円): 77,086,969 円 合計損益(率): 38,543.85 %
合計利益(円): 245,556,080 円 合計利益(率): 122,781.12 %
合計損失(円): -168,469,111 円 合計損失(率): -84,237.26 %
プロフィットファクター: 1.458
平均保持日数: 28.26 日
検証結果を見てみると合計損益がプラスで1トレードあたりの平均損益も+1.56%、勝率も53%と2月の株式市場は上がりやすいと考えられるのではないでしょうか。
続いて、個別銘柄に注目してさらに深くみていきたいと思います。2月に好調であった銘柄を見てみましょう。
2月好調銘柄一覧
図は2月に成績の良かった銘柄の勝ち数ランキングです。勝ち数の多い銘柄から特長的な銘柄をピックアップすると・・・・
・5711 三菱マテリアル
・5407 タツタ電線
・5101 横浜ゴム
三菱マテリアルやタツタ電線、横浜ゴムなど非鉄金属関連の銘柄がランクインする結果となりました。非鉄金属のような素材産業は景気に先立って生産活動を始めるため、景気の先行きを示す銘柄と考えられています。なかでも、2月は企業が来年度への期待を込めて企業が行動をするので比較的株価が上昇しやすい理由と考えられます。
2月は素材関連銘柄が好調であるということが今回の検証で分かりました。ぜひ非鉄金属関連の銘柄に注目してみてください。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)