株価の過熱感を表すRSIとは?
株価の過熱感を表すテクニカル指標としてRSIが挙げられます。RSIとはRelative Strength Indexの略で、日本語では相対力指数と言われています。ただ投資家の間ではRSI(アールエスアイ)と呼ばれることが多く、また見方としてもRSIが20を下回ったら売られ過ぎであり「買いサイン」、RSIが80を上回ったら買われ過ぎであり「売りサイン」といった形で簡単に表されており個人投資家にもなじみの深いテクニカル指標のひとつです。そこで今回はこのRSIが本当に有効かどうかについて調べてみたいと思います。今回の検証で使った条件は以下の通りです。
検証条件
・買い条件:RSI(14日)が20以下になったら翌日成行買い
・売り条件:RSI(14日)が80以上になったら翌日成行売り
一般的に言われている「RSIが20を下回ったら買いで80を上回ったら売り」が果たして有効かどうか調べてみました。まず全銘柄で検証した結果を見てみましょう。
RSIの検証1(全銘柄の場合)
勝率: 54.15 %
勝ち数: 47,694 回
負け数: 40,376 回
引き分け数: 985 回
平均損益(円): 653 円 平均損益(率): 0.33 %
平均利益(円): 36,041 円 平均利益(率): 18.02 %
平均損失(円): -41,132 円 平均損失(率): -20.57 %
合計損益(円): 58,163,900 円 合計損益(率): 29,083.57 %
合計利益(円): 1,718,923,862 円 合計利益(率): 859,473.06 %
合計損失(円): -1,660,759,962 円 合計損失(率): -830,389.49 %
平均保持日数: 158.89 日
勝率54%、平均損益(率)がプラスと言う結果となり、統計的にはやや有効な結果と言えるでしょう。しかしながら単純にRSIだけを使って利益をあげられるほど度有効性もみられません。結果としては全銘柄ではやや有効といった形でしょうか。次に日経平均採用銘柄だけを対象にして検証してみました。検証の結果は以下の通りです。
RSIの検証2(日経平均採用銘柄の場合)
勝率: 58.32 %
勝ち数: 2,604 回
負け数: 1,861 回
引き分け数: 26 回
平均損益(円): 2,119 円 平均損益(率): 1.06 %
平均利益(円): 29,977 円 平均利益(率): 14.99 %
平均損失(円): -36,831 円 平均損失(率): -18.42 %
合計損益(円): 9,516,734 円 合計損益(率): 4,758.54 %
合計利益(円): 78,058,864 円 合計利益(率): 39,030.05 %
合計損失(円): -68,542,130 円 合計損失(率): -34,271.52 %
平均保持日数: 189.96 日
日経平均採用銘柄だけに絞って検証を行った場合、勝率は58%、1トレードあたりの平均損益率も+1%まで向上しました。このような結果になった理由は、おそらく日経平均採用銘柄のような大型株の方が株価の動きが緩やかであり、値動きの荒い小型株や新興銘柄よりもRSIのようなテクニカル指標の当てはまりがよいのではないかと考えられます。このようにテクニカル指標ひとつにしても、相性の良い銘柄群、相性の悪い銘柄群がありますので売買する前に一度このように検証してみると実際にトレードする際に安心してトレード出来るでしょう。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)