買いルール
・株価がPBR1倍割れの水準を下回ったら買い
売りルール
・含み損益が50%以上になった場合売り
バリュー投資の基本的な投資戦略である、PBR1倍割れ(株価が資産価値を下回った状態)で買い、利益が50%以上出た時点、もしくは含み損が50%に達した時点で手仕舞いするという戦略に沿って売買した場合どのような結果になるか検証した形になります。それでは検証結果を見てみましょう。
8058 三菱商事の検証結果
勝率: 66.67 %
勝ち数: 4 回
負け数: 2 回
引き分け数: 0 回
平均損益(円): 255,534 円 平均損益(率): 25.55 %
平均利益(円): 530,170 円 平均利益(率): 53.02 %
平均損失(円): -293,740 円 平均損失(率): -29.37 %
プロフィットファクター: 3.610
平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 996.50 日
7267 本田技研工業の検証結果
勝率: 66.67 %
勝ち数: 2 回
負け数: 1 回
引き分け数: 0 回
平均利益(円): 532,384 円 平均利益(率): 53.24 %
平均損失(円): -5,025 円 平均損失(率): -0.50 %
プロフィットファクター: 211.894
平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 1,038.00 日
6752 パナソニックの検証結果
勝率: 75.00 %
勝ち数: 3 回
負け数: 1 回
引き分け数: 0 回
平均損益(円): 298,309 円 平均損益(率): 29.83 %
平均利益(円): 504,153 円 平均利益(率): 50.42 %
平均損失(円): -319,223 円 平均損失(率): -31.92 %
プロフィットファクター: 4.738
平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 485.75 日
検証した3銘柄についてはいずれの銘柄も勝率は70%前後で平均損益もプラスで、そのトレードルールが優れているものかどうかを表すプロフィットファクター(総利益÷総損失)もかなり優れた結果になっています。この検証結果を見るとPBR1倍割れで買うバリュー投資の考え方は正しいと言えるでしょう。しかしながら弱点もあります。それは平均保持日数が長い点です。三菱商事、本田技研工業で約1000日、パナソニックでも485日とバリュー投資は結果が出るまでに1年~3年程度かかります。バリュー投資はこの保有日数を許容できる人には適している投資法ではないでしょうか。
今回の検証結果から、「バリュー投資は統計的にみてかなり有効な投資法である。ただし結果が出るまで3年程度かかるが」ということがお分かりいただけたと思います。このように実際に投資をする前に検証できれば、おおよその勝率や平均保持日数が事前に分かるので安心してトレードできると思います。みなさんもぜひ過去の株価データで検証してみてくださいね。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)