9月相場の傾向
9月は企業の中間決算を控え株価が業績を材料に動きやすい月といった特長が挙げられます。そんな9月の株式市場について傾向を調べるため、月初に全ての銘柄を買い30日経過後に売却といった条件で検証を行うことで9月は株式市場にとってどのような傾向があるか調べてみました。検証の条件は以下のとおりです。投資対象
全銘柄
買い条件
・9月月初に買い
売り条件
・30日経過後に売却
果たして9月の傾向はどうでしょうか?検証結果を見てみましょう。
検証結果
勝率: 34.06 %
勝ち数: 15,045 回
負け数: 29,124 回
引き分け数: 871 回
平均損益(円): -6,682 円 平均損益(率): -3.34 %
平均利益(円): 17,987 円 平均利益(率): 8.99 %
平均損失(円): -19,625 円 平均損失(率): -9.81 %
合計損益(円): -300,957,835 円 合計損益(率): -150,482.27 %
合計利益(円): 270,610,685 円 合計利益(率): 135,308.92 %
合計損失(円): -571,568,520 円 合計損失(率): -285,791.19 %
平均保持日数: 31.46 日
検証結果をみると勝率34%、平均損益率-3.34%と成績は良くありません。9月は株が下がりやすい傾向にあると言えます。株を買うよりはむしろ空売りを積極的に狙うと利益が得やすいように思います。株が下がりやすい9月ですがもちろん9月に上がりやすい銘柄も存在します。どのような銘柄が9月に上がりやすいか調べてみました。
9月に上がりやすい銘柄
上の表は先ほどの検証結果において9月に上がった回数が多い銘柄のランキングです。ランキング上位銘柄をいくつかピックアップすると
・2809キューピー(13勝5敗)
・2897日清食品ホールディングス(12勝6敗)
・2212山崎製パン(11勝5敗)
・2267ヤクルト(11勝7敗)
など食品株の好調が目立ちます。これは食品株がディフェンシブ銘柄として下げ相場で買われやすい傾向があることと、一部の銘柄で株主優待権利月ということが要因として考えられます。9月はもともと株価が下がりやすい月ですので機関投資家に景気に左右されにくい食品株が買われたり、株主優待目的で個人投資家が食品株を買ったりすることが食品株好調の要因でしょう。
9月は食品株に注目してみると面白いでしょう。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)