離婚/離婚関連情報

萬田久子さんに学ぶ、「事実婚」の実情(2ページ目)

一件、普通の夫婦のように結婚生活を営んでいても、入籍をしていなければ、それは「事実婚」になります。たかが「紙キレ1枚」とあなどることなかれ、事実婚に潜む実情をお話しします!

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

 

子どもがいる場合、事実婚は難しい!?

事実婚

事実婚をしていたカップルが別れても、戸籍上は「バツ1」にならないのもメリットのひとつといわれています

フランスのカップルのように、自己責任において自由なスタイルをとっているかのように見える事実婚にも問題点はあります。そのひとつが「子ども」のことです。

事実婚をしているカップルに子どもが誕生すると、その子どもは「非嫡出子」となり、父親となる人に認知してもらうような手続きが必要になります。子どもができた途端に入籍をするカップルが多いのも、そのような理由からでしょう。事実婚の継続に子どもの問題がかかわってくるのは避けられないといえます。

個人的な見解ですが、萬田さんが事実婚を選んだ理由も、逆の意味で子どものことを優先的に考えた結果ではないかと推測しています。自身の子どもの姓が変わることや、前妻の子どもを傷つけてしまう可能性を考慮すれば、事実婚のほうがスムーズにいくこともあるからです。
 

幸せになるための選択肢は千差万別です!

事実婚には、このほかにも次のような問題もはらんでいます。

・社会的信用を得るのが難しい
・税金の配偶者控除や相続の問題など、法的に「妻」の権利を受けられないことが多い
・家族や周りに対して、事実婚の説明が面倒


このように、自由な選択をしている分、一般的な結婚とは異なる問題が発生するのも事実婚の特徴です。ただ、忘れてはならないのが、法律婚と事実婚の「どちらがよくて、どちらがダメ」ということではないという点。形式ではなく、「ふたりが幸せになるための選択は何か?」を最優先に考えることがもっとも大事なことだと思います。

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