ホームページ作成/携帯・スマートフォンサイト作成入門

Androidスマートフォンエミュレータの使い方(2ページ目)

PC上の仮想環境で、Androidスマートフォンやタブレットの表示確認ができる「Androidエミュレータ」を使ってみましょう。エミュレータ上でブラウザを起動すれば、様々なスマートフォンで自身のウェブサイトがどう見えるのかを簡単に確認できます。Androidエミュレータの設定方法や簡単な使い方をご紹介。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

「Android AVD Manager」を起動する

Android AVD Managerを起動

Android AVD Managerを起動

Androidスマートフォンエミュレータの各種設定を作成・管理するには、「Android AVD Manager」を使います。

Android AVD Managerは、右図のようにスタートメニューの「Android SDK Tools」項目の中にある「AVD Manager」をクリックすると起動できます。


 
Android Virtual Devices タブ
まだ1つもAVDが作成されていない状態

まだ1つもAVDが作成されていない状態

Android AVD Managerを起動すると、最初は右図のように「Android Virtual Devices」タブの方が選択されています。ここには、エミュレートする仮想端末(AVD)の一覧が表示されます。初回起動時など、何も設定されていない状態なら、右図のように「No AVD available」と表示されます。

※AVDは、Android Virtual Deviceの略で、エミュレートする仮想端末(スマートフォンやタブレットなど)のことです。


 
Device Definitions タブ
端末の解像度や各種仕様などを定義した設定の一覧

端末の解像度や各種仕様などを定義した設定の一覧

Android AVD Managerにあるもう一方のタブ「Device Definitions」をクリックすると、右図のような表示になります。ここには、エミュレートできる仮想端末のハードウェア仕様を定義した一覧が表示されます。「Nexus7」や「Nexus4」など、プリセットされている設定が多数あるほか、独自の設定を作ることもできます。


 

設定:Androidスマートフォンのエミュレートを設定する

AVDを新規作成

AVDを新規作成

まずは、望みの仮想端末で表示確認ができるよう、エミュレートの設定(AVD)を作りましょう。「Android Virtual Devices」タブ側が表示されている状態で、右図のようにウインドウ右端の上部にある「New...」ボタンをクリックします。

なお、既存のAVDの設定を修正したい場合は、「Edit...」ボタンをクリックします。


 
Create New Android Virtual Device
エミュレートしたい端末の構成を設定

エミュレートしたい端末の構成を設定

すると、右図のように「Create new Android Virtual Device (AVD)」というウインドウが開きます。ここで、エミュレートしたいAndroid端末に関する情報を入力します。各項目の意味は、以下の通りです。

  • AVD Name」:
    AVDの一覧画面に表示される名称です。何でも自由に分かりやすい名前を付けて下さい。空白文字が使えないなど、若干の制限があります。使えない文字を入力した際には、ウインドウ下部に警告が表示されるので参考にして下さい。
  • Device」:
    端末のハードウェア仕様を選択します。ここには、「Device Definitions」タブ内に登録されている仮想端末が選択肢として表示されます。望みのハードウェア仕様がない場合は、「Device Definitions」タブで新規に作成して下さい。
  • Target」:
    エミュレートしたいAndroid OSのバージョンを選択します。ここに選択肢として表示されていないバージョンを利用したい場合には、「Android SDK Manager」で望みのバージョンのパッケージ(SDK Platform)をインストールする必要があります。詳しくは記事「Android SDKをインストールしてエミュレータを準備」をご参照下さい。
  • CPU/ABI」:
    エミュレートするCPUを選択します。複数の「System Image」パッケージをインストールしている場合は、選択肢が複数表示されます。もし、「No system images installed」と表示されている場合は、「System Image」が1つもインストールされていません。そのままでは起動できませんので、「Android SDK Manager」を使って追加インストールして下さい。
  • Keyboard」:
    エミュレータの中で、PCに接続されたキーボードを使って入力を行いたい場合にチェックを入れます。ここは、必ずチェックして下さい。
  • Skin」:
    エミュレータに、「HOME」や「MENU」などの各種ボタンを表示したい場合にチェックを入れます。使用するAndroidのバージョンによっては、ここにチェックを入れておかないと、操作ができなくなります。
  • Front/Back Camera」:
    カメラ機能をどうするかを選択します。ブラウザを使うだけなら「None」のままで問題ありません。
  • Memory Options」:
    [RAM]欄は、エミュレータが使用するメモリ量を設定します。ここには、デフォルトで大きな値が入力される場合があります。しかし、あまり大きな値を入れるとエミュレータの起動に失敗します。「768」(MB)以下に設定しておくと良いでしょう。
    [VM Heap]欄は、Java側が使用するメモリ量です。デフォルトの値のままで良いでしょう。
  • Internal Storage」, 「SD Card」:
    エミュレータが認識するストレージ領域や仮想SDカードの容量です。今回の用途では特に何でも構わないので、デフォルトのままの値や、適当な数値(32など)を入れておきます。
  • Snapshot」:
    ここにチェックを入れておくと、エミュレータを終了させる際にそのときの状態を保存し、次回起動時に前の状態を復元して再開できるようになります。このスナップショット機能を使う方が、2度目以降の起動は速くなって便利です。同じAVDを繰り返し使う場合には利用すると良いでしょう。
  • Use Host GPU」:
    ここにチェックを入れると、エミュレータ内の描画にPCのGPUが使われ、高速に描画できるようになります。ただし、上記の「Snapshot」と同時には使えません。また、Android 4未満では使えません。

上記の各項目について、入力が終わったら「OK」ボタンをクリックします。設定の一覧がダイアログに表示されるので、さらに「OK」ボタンをクリックすると、AVDの作成は完了です。

AVDの一覧に登録される
作成した仮想端末(AVD)の一覧

作成した仮想端末(AVD)の一覧

作成したAVDが、右図のように一覧に登録されます(右図では11個ほど作成済みです)。様々な仕様(設定)でAndroid端末を使ってみたい場合には、必要なだけ作成して下さい。


 
AVDを作成できたら、実際にエミュレータを起動してみましょう
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