カフェ/東京・有楽町・銀座のカフェ

ハネヤカフェ…築地

産地直送のハネ野菜=形がいびつなため規格外ではねられてしまう野菜が、おいしいスイーツやカレーに変身します。これまで「夜カフェ」を手がけて人気を集めてきたオーナーがスタートさせたのは、とびきりの「朝カフェ」、しかも築地市場に隣接する商店街でした。

川口 葉子

執筆者:川口 葉子

カフェガイド

築地に朝カフェが登場

「屋根裏部屋カフェ」こと渋谷のattic room、恵比寿のアナログark-PRIVATE LOUNGEをはじめ、夜に最高の魅力を発揮するカフェの数々を手がけて人気を集めてきたattic planning。

しかし、2011年5月25日にオープンさせた8店舗目の「ハネヤカフェ」はとびきりの朝カフェ、しかも築地市場に隣接する商店街という立地。営業時間は商店街にあわせて朝6時から午後3時まで!
路地の両側に軒を連ねる小さなお店の数々。ハネヤカフェが完全に溶けこんでいます。

商店街の両側に軒を連ねる小さなお店の数々。ハネヤカフェが完全に溶けこんでいます。

オーナーの五味美貴子さんによれば、築地のお客さまは食べ歩きが中心で、カフェでゆったり座ったりはしないよう。
「築地全体が巨大なデパ地下のような使われ方をしているんですね」

というわけで、現在のところハネヤカフェもイートインよりはテイクアウトがよく利用されているよう。なにもかも従来のattic planningのカフェとは正反対の試みに興味を惹かれて、平日の午前10時、築地に足を運びました。

規格外の「ハネ野菜」を主役に

ハネヤカフェが扱うのは「ハネ野菜」、つまり少し曲がったニンジンや、小ぶりのジャガイモなど、味じたいにはなんの問題もないのに形が整っていないという理由ではねられて、スーパーの売り場などに並ぶことのない野菜や果物たち。

出荷できないハネ野菜は飼料へと加工するにも費用がかかるため、農家では泣く泣くトラクターで潰しているのだそうです。なんてもったいないことでしょう。
ハネヤカフェは古いビルの1階と2階を用いた、こじんまりした空間。

ハネヤカフェは古いビルの1階と2階を用いた、こぢんまりした空間。

そんな悲しい野菜の数々が全国から直送され、築地市場の豊富な食材とともに、ハネヤカフェのスタッフの手で魅力的なスイーツや料理に生まれ変わります。なにしろ農家の人々から直接仕入れるので新鮮。築地の食材を活用した「野菜とシーフードカレーの築地カレー」も好評です。次ページでご紹介しましょう。

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