節約/光熱費の節約

冷蔵庫を節電する8つの方法

冷蔵庫は、家庭にある家電製品の中でももっとも電気代がかかるものですが、その分、節電効果を感じやすい家電でもあります。効果的に節電する方法を8つ紹介しましょう。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約ガイド

冷蔵庫は1年365日、24時間働き続けているので消費電力の高い家電です。「電気代の節約術」のグラフで紹介したように、一般家庭の全消費電力のうち2番目に高く、14.2%を占めています。それだけに節電を意識して使いたい家電です。
まだまだ節電できる冷蔵庫。冷蔵庫の電気代

まだまだ節電できる冷蔵庫



1.適正温度を保って節電

冷凍庫を無駄に冷やし過ぎると消費電力がかかってしまうので、温度を適正に保つことが節電に繋がります。冷蔵庫の温度調整は、庫内に強・中・弱のダイヤルがついていたり、扉にデジタル表示で温度管理ができるようになっています。

部屋の気温にあわせて夏場は強にして冷やし、冬場は弱にするというのが一般的ですが、現代は冷房も暖房も使っていて室内の気温が大きく変化のないご家庭が多いので、実際の庫内の温度を確認しながら、冷蔵庫の温度設定をすれば無駄に冷やすこともなくなり節電に繋がります。

冷蔵室 1℃~5℃
冷凍室 マイナス18℃~マイナス22℃
野菜室 3℃~7℃

冷蔵庫の適正温度は上記の通りです。温度計で計りながら温度設定をしていくとよいでしょう。ちなみに室温22℃の時に設定温度を「強」から「中」にした場合、年間で61.72kWh、約1360円の節電、節約になります。(※1)


2.壁から間隔をあけて設置し節電

冷蔵庫自体に熱がこもってしまうと、それを冷やそうとするために余分な電力を消費してしまいます。そのため、壁から間隔をあけて設置することで節電に繋がります。放熱場所は冷蔵庫によって背面にあったり横にあったりするので、取扱説明書で確認してほしいのですが、背面、側面を壁から5~10cmあけ、冷蔵庫の上にも物を置かないようにします。

キッチンの収納場所の関係でどうしても物を置きたい場合は、間にスノコを敷くと空間ができます。壁から適切な距離をおくことで年間で45.08kWh、約990円の節電、節約になります。(※1)


3.庫内で冷風がまわりやすいようにして節電

冷蔵庫内で冷風がまわりやすくなっていれば、それだけ無駄な電力を消費せず節電に繋がります。そのためにも冷風口の前には物を置かないようにし、物を詰め込みすぎないようにすることも大切です。

調味料などはラベルの保存方法を確認し、常温保存可能なものは常温で保存するようにしましょう。物を詰め込み過ぎないことにより、年間で43.84kWh、約960円の節電、節約になります。


4.冷気を逃がさないようにして節電

冷蔵庫は庫内の温度が上がってしまった時に、再度冷やそうとして無駄な電力を消費してしまいます。その為にも、開けている時間を短く、かつ、無駄な開閉をしないようにして、庫内の冷風が逃げないようにすることが大切です。

何処に何がおいてあるか把握しておくこと。また同時に使いそうなものはカゴにまとめて入れておくと、カゴごと取り出せばすむので短時間で済みます。朝食に使いそうなものは朝食セットのカゴ。中華の調味料は中華調味料セットのカゴのようにしておくと分かりやくなります。

無駄な開閉をしないことで、年間10.40kWh、約230円の節電、節約に。開けている時間を短くすることで年間で6.1kWh、約130円の節電、節約になります。(※1)

市販されている冷蔵庫用のカーテンを使うことによっても、庫内の冷風が逃げてしまうのを多少防ぐことができます。ただし、カーテンの丈が短すぎて、冷蔵庫の底面に届いていないと冷気が逃げてしまうので、きちんと底につくような長さに調節することが必要です。また、カーテンを使うことによりドアポケット部分には冷気が届きづらくなるので、ドアポケットに収納するものは選ぶ必要があります。

次のページでも冷蔵庫の節電方法をご紹介します>>
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