国債・債券/個人向け国債を徹底研究!

個人向け国債の金利の推移

個人向け国債の利益は、半年ごとの利息です。つまり、金利が何%なのかが重要ということです。これまでの個人向け国債の金利の推移を見てみましょう。

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個人向け国債は、2003年に変動金利の「変動10年」が誕生、2006年に固定金利の「固定5年」が発行され、2010年には「固定3年」が発行されました。

それぞれの金利の決まり方と、これまでの金利の推移を見てみましょう。

個人向け国債の金利の決まり方

個人向け国債は、下記の計算式の通り、一般の国債よりもいくらか低い金利が適用されます。

※計算式にある10年固定利付債(同5年、同3年)は、個人向け国債ではない一般の国債のことです。

■個人向け国債変動10年:
(1)2011年4月発行分まで
10年固定利付債の市場金利 - 0.80%

(2)2011年7月以降発行分
10年固定利付債の市場金利 × 0.66

■個人向け国債固定5年:
5年固定利付債の市場金利 - 0.05%

■個人向け国債固定3年:
3年固定利付債の市場金利 - 0.03%


個人向け国債 金利の推移

表は、これまでに発行された個人向け国債の金利です。(税込。変動10年は発行時の金利)。 

個人向け国債の金利の推移

個人向け国債の金利の推移


最高でも1.5%(固定5年/2006年夏)ですので、ずっと低金利レベルにあると言えます。ざっくり見ますと、景気に明るい兆しが見えてきた時には上がり、景気が悪化すると金利が下がっています。

(以下の文中では、「債券」は一般の国債を指します。個人向け国債については「個人向け国債」と表記します)

2006年、景気が回復してきて、長らく続いた量的緩和政策とゼロ金利政策が解除され、これから金利は上がっていくと予想されました。景気が回復してくると投資活動が活発になり、債券などの安全資産よりも、株式などにお金が集まります。債券は、それなりに高い金利を付けないと売れにくくなってしまいます。そのため、景気がよくなってくると債券の金利は高くなります。

2007年夏には、個人向け国債・固定5年の金利が過去最高の1.50%をつけました。ところが、その直後、アメリカのサブプライムローン問題が表面化します。そして2008年秋にはリーマン・ショック。株価は下落。景気は急速に冷え込み、投資資金は株式市場よりも安全資産のほうに集まり、債券がたくさん買われるようになりました。債券の買い手が多くなると、需要と供給の関係から、債券価格は上昇します。債券価格が上昇すると、債券の金利は低下します。一般の国債の金利が下がったため、個人向け国債の金利も下がっていきました。

その後、2011年の震災を経て、2012年末の安倍政権誕生。アベノミクス効果で円安株高傾向になっています。 これまでずっと低かった個人向け国債の金利にも変化が出てくるかもしれません。そして2013年夏の参院選で自民党が圧勝したところを見ると、国民の関心は経済対策なのでしょう。アベノミクスがどこまで進みどんな効果を上げるのか、金利が上がっていくのか、注目ですね。

●どのタイプの個人向け国債を選んだらよいのかは、「個人向け国債とは?定期預金とどう違う?」もぜひご覧ください。

●債券の価格と金利の関係については、少し古い記事ですが、「『長期金利が低下』このニュース、意味わかる?」をご覧ください。金利はどう決まるのかについて解説しています。

更新日:2013年07月22日

(公開日:2011年03月11日)

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