トップ10も狙える隠れた人気車
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ラクティスがフルモデルチェンジした。地味な存在ながら、販売台数を見るとモデル末期でもスズキ・スイフトや日産キューブなどといい勝負。新型はトップ10圏内に入ってくる可能性大きいという、隠れた人気車と言っても良かろう。改めてどんなクルマなのか紹介しておく。
ラクティスのルーツは「ファンカーゴ」というモデルである。ヴィッツ級のコンパクトなボディに、最大限のキャビンスペースを持たせることを狙いとした。実際、大人4人+海外旅行用トランクを人数分だけ積めるコンパクトカーとなれば、ファンカーゴ/ラクティスのみ。
ファンカーゴから受け継がれる広大なキャビンスペースなど、先代の強みを損なうことなく性能を高めてきた
それでいて燃費やハンドリングはコンパクトカーとほとんど変わず、極めてバランスの良いクルマと言ってよい。開発担当者に聞いてみたら「先代のメリットをキッチリ継承しながら一段と高いレベルにしようと考えました」。なるほど燃費も18.4km/Lから20km/Lに大幅アップ。
早速試乗した。結論から書くと「文句ないです」。これほど不満点の少ないクルマは少ないかもしれない。1.3リッターエンジン搭載車でも絶対的な必要にして十分な動力性能を持つ。また、先代の美点だったハンドリングの良さをキッチリ引き継いだ(スポーツグレードはむしろ向上)。