ゲーム業界ニュース/ゲームと文化ニュース

ゲーム雑誌ができるまで(4ページ目)

ゲーム雑誌がどうやってできるか、興味ありませんか? 2010年11月26日に新装刊するアスキー・メディアワークスの月刊ゲーム総合誌電撃ゲームズ編集長の千木良 章さんに、ゲーム雑誌がどのように作られているのか、現場のお話を伺ってみました。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

レビュー記事はどれくらいプレイして書いているのか

徹夜でゲームをするライターの図

音楽や映画と違って、ゲームは1つのタイトルを体験するのにも膨大な時間がかかる場合があるのが大変です。

ガイド:そういった状況の中、ゲームをプレイして記事にしなくてはいけない最たるものは新作レビューだと思うんですが、レビューというのはだいたい何時間くらいプレイして点をつけてるんでしょう?

千木良:それも、ゲームによって違いますよね。例えば、スポーツゲームみたいなものでだいたいひと通りやれば3時間ぐらいで感触が掴めるものもあれば、逆に50時間プレイしてもこのゲームの真髄は分からないっていうものもあると思うんですよ。

ただ、レビュアーさんにはすごく真剣にやっていただいてますが、その時点でどうしても限られた時間というものはあるんで、そういう意味では発売されてからユーザーさんがじっくりと遊んでクリアしたものより少ないことは確かなんですよ。

どのくらい少ないかっていうのは作品によって近いものもあれば、遥かに短い時間でレビューを書かなきゃいけないっていうこともあります。ただね、いずれにしろ、どんなにちゃんとしたレビューでも、最終的には発売されてもうほんと自宅でじっくりプレイしてクリアしましたって時に感じたことの方が、どうしても熱くはなりますよね。

ガイド:そういう意味では、電撃ゲームスでは新作レビューもありますが、発売されて作品をみんなが楽しんで評価が固まってきたところで、良い作品をもう一度詳しく紹介する、ということにわりと力を入れてますよね。

千木良:はい、NO GAME NO LIFEというコーナーなんかがそうですね。本当はそれこそ、田下さんのAllAboutゲーム業界ニュースで書いているような、あれぐらいないとちゃんと説明しきれないと思うんですよ。しかもものすごく時間がかかるというか。

ガイド:AllAboutゲーム業界ニュースでゲームの紹介記事を書くときは、発売して随分経ってからの方が多いぐらいですね。

いよいよ、取材、制作、そしてメーカーのチェックと、雑誌作りは佳境にさしかかります。
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