トルコB級グルメの王様、サバサンド
サバを焼く、香ばしいにおいが辺り一帯に漂っています
旅行中にエミノニュでそんな匂いを感じたら、それは間違いなくイスタンブールB級グルメの王様、サバサンドの匂い! トルコ語で“Balik ekmegi”(バルック・エクメーイ)と言われるこのサバサンドは、その名の通り、普通のバケット風のパンに鯖(サバ)を挟んだだけのサンドイッチなのですが、このところ旅行者たちが口をそろえて「絶対食べて帰りたい!」というほどの人気。
と言ってもこのサバサンド、最近急に流行り出したものではありません。昔からガラタ橋に近いエミノニュの海沿いでは小さなポンポン船の上でサバサンドが売られていたのですが、衛生上の理由から一時禁止に……。しかしその3年後、2007年には見事復活を果たしました。
新市街から旧市街に向けてガラタ橋を渡ると、右手にこんな風に3隻見えます
一見、そんな魅力的じゃないんだけど……
そんな単純なサバサンドなのに、食べてみるとこれがまた意外とおいしい! 外はパリッ、中はもちもち~としたエクメッキの素朴なおいしさと、案外脂の乗ったサバが絶妙な味わいを醸し出しており、ここに玉ねぎとレタスがシャキっと感を演出、その上最近ではお土産に大人気の「トルコ塩」が、濃ゆ~い塩味で奥深いおいしさを加えてくれているのです。これで3トルコリラ(約170円)なら、安すぎってぐらいでは?
サバサンドのお伴に漬物水!?
船に合わせて、ピクルス屋さんもオスマン風
これ、サバサンドに合うんだそうですよ
トルコになくてはならないチャイ、ここにも完備です
このサバサンド船、みかけは観光客的になったかもしれないけれど、食べに来ている人たちは実に様々。外国人観光客のみならず、仕事途中のサラリーマンや大学生など、地元トルコ人もかなり日常生活の中でサバサンドを堪能している模様。
サバサンドことバルック・エクメーイ、エジプシャン・パザールに行った際には、是非お試しください。
<DATA>
■Balik Ekmegi(バルック・エクメーイ)
場所:エミノニュ船着き場
営業時間:8:00~23:00(客足による)