住みたい街 首都圏/住みたい街の見つけ方

10年後に住みやすい街はどこだ?

東京オリンピックが実現するとしたら、その翌年2017年、首都圏はどうなっているのでしょうか、その時点で住みやすい街はどこなのでしょうか。環境や社会、働き方の変化から大予測してみました。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

気候変動と働き方の変化で
緑の多い地域、都心から離れた地域にも注目が

つくば山遠望
着実に開発が進むつくばエクスプレス沿線。今は都心通勤圏と思われていないつくばも十分通勤圏になってくるはず
進行する温暖化で暑くなる首都圏。さらに、熱帯のような豪雨増加による水害を考えると、環境的に気持ちよく住めるのは、緑の多い高台や内陸部ではないかと思います。

ここにもうひとつ、通信機能の進化、少子高齢化による働き方の変化を加えましょう。通信機能は年々スピードアップ、容量も増えていますから、テレビ電話やテレビ会議ももうすぐ日常的なものになってくるはず。ネットバンキング、eーtaxなどが進めば、企業の経理作業は遠隔操作で済むようになるかもしれません。

少子化イメージ
団塊世代の大量退職、2007年問題から10年、今度は団塊世代が要介護世代に突入し始め、人手不足は加速する?
そして、少子高齢化による人手不足は、企業に働きやすい環境作りを促します。まず、在宅勤務が増えるでしょう。SOHOを選択する人も増えるとしたら、勤務地の近くに住む必要は薄らぎます。毎日出勤するなら通勤1時間はあり得ませんが、週に2日、月に3日などとなれば問題なし。また、フレックスタイムが一般的になれば首都圏の痛勤が解消、混雑を気にしなければ、ここでも選択肢は広がります。

鉄道相互の乗り入れ
相互乗り入れが進めば、首都圏はどんどん近くなる
また、交通網も乗入れ路線の増加で年々使いやすくなっています。今後も成田と羽田をつなぐことになる成田高速鉄道アクセス線、横浜と埼玉を接続する副都心線と東急東横線の乗り入れ、横浜内陸部と都心を結ぶ相鉄線のJR、東急東横線との相互乗り入れなどが予定されていますから、都心をまたいで反対側まで1本は常識となるでしょう。

緑の多い平林寺
新座市平林寺周辺。広大な緑が広がる高台だ
以上を踏まえると、緑の多い、これまでは多少遠い、不便と思われていた地域に注目が集まるものと思います。具体的なエリアを挙げると、つくばエクスプレス沿線の中でも都心への通勤圏内と認識されていなかったつくば、新座、成増や石神井公園など東武東上線、西武池袋線沿線、緑園都市線沿線などが挙げられると思います。

次のページでは再生、復活する街を見ていきましょう。
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