住みたい街 首都圏/住みたい街の見つけ方

目で見る、路線価の高いトコロ、安いトコロ(3ページ目)

相続税や贈与税の算定基準となる路線価。ところで、路線価図を見るとその場所の住みやすさが分かるってご存知ですか? 土地の値段の高い、安いには見れば分かるそれなりの理由があるのです。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

高台、区画の大きな地域、
袋小路のない地域の路線価は高くなる

諏訪山への入り口
ここから上の高台がかつて諏訪山と呼ばれたエリア。最近高額マンションも立て続けに建設された
こうした坂の途中の地域を抜け、今度は60万円以上と価格が高めのエリアへ。歩いてみてすぐ分かったのは価格高めエリアは土地の高さも高いエリアであるということ。現在は地名としては残っていませんが、かつて諏訪山と呼ばれた地域で、高額マンションやお屋敷と呼ぶにふさわしい邸宅が並んでいます。やはり、お金持ちは高い場所に住むわけです。

広い道
価格の高いエリアでは道幅が広く、区画もゆったり取られている
もう1カ所、周囲から飛びぬけて価格の高いエリアに行ってみます。ここは山手通りと駒沢通りからほぼ同じ距離入ったところで、駅からは歩いて少なくとも10分以上はかかるエリア。ところが、この一画の路線価は69万円、71万円などとなっており、前述の諏訪山よりも高めなのです。

2台分の駐車場のある一戸建て
路線価の高いエリアでは大きな一戸建てが中心。中にはビルに見まごう規模の家もある
実際に行ってみると、諏訪山同様、山手通りからも駒沢通りからも坂を上がる高台で、しかも区画が大きいのが特徴。2台分の駐車場がある一戸建てが大半という地域なのです。

空き地
元は大きなお屋敷だったであろう空き地。相続のために売却されたのかと思うと、価格の高さがメリットとばかりは思えない
ここだけでなく、他の地域で駅から離れていても路線価が高いところを見てみると、やはり高台で区画が大きい、袋小路が少ない、車の通行に十分な道路幅があるなどが共通点となっています。これは家を建てるときの建てやすさであり、防災上の安全性とも共通します。また、区画が大きいということは大きな建物を作るなど、土地を有効活用できる可能性があるということ。そうした期待値も含め、土地の価格は決められているわけです。

傾斜地
急な傾斜地では日当たりが悪くなる可能性もある

今回はすでに水道、ガス、下水道などが整備された地域ですので、そうした状況の違いは反映されていませんが、郊外ではそうしたインフラの整備度でも価格は異なってきます。地域によっては建物を建てる際の規制によって違いが出ることもあります。また、歩いて確認してみると、路線価は低くても雰囲気のいい通りやその逆に路線価は高いのになんとなく気に入らない感じの場所もあるものです。

左右で価格の違う道
ここまでお読みいただいたあなたには上の写真の2本の道には大きな価格差があることは見てすぐ理解できるはず
道1本、ほんの少しの条件が変わるだけで土地の値段は微妙に変わるもの。どうしてここが50万円で、あそこが60万円なのか。そのあたりを路線価図と実際の街を重ね合わせて考えてみると、損得やお買い得が見えてくるかもしれません。

【住宅の値段を考えるガイド記事一覧】
「住宅価格が高い街って住みやすいの?」
「資産価値で考える買ってトクする街(前)」
「資産価値で考える買ってトクする街(後)」
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