ジャーナリスト・翻訳家。東京都市大学人間科学部客員准教授。子ども・家族・女性・保育・教育などをテーマ…
ガイド記事を元に、「離乳食」ガイドの川口由美子さんやみなさんとで、離乳食について語り合える場所です。
一時保育・病児保育
更新日:2010年10月01日
子どもの病気は、働いている親にとって最大の難関ともいえるでしょう。病気の子どもは保育所に預けることができません。そんなときのために、あらかじめ知っておきたいのが「病児保育」と「病後児保育」です。
「病児保育」とは、一般的には親が就労しているなどで保育所に通っている子どもが病気になったとき、親が仕事を休めない時には親に変わって病気の子どもの世話をするという意味で使われています。また、そういった子どもの保育を行う施設について呼ぶ場合もあります。「病後児保育」とは、病気は治っているものの、まだ本来の状態に戻っておらず、普通の保育メニューを受けるのが厳しい回復期の子どもを親に変わって世話をするという意味で使われています。
これは厚生労働省の「乳幼児健康支援一時預かり事業」として補助金がついて行われている事業で、基本的には回復期の「病後児」を対象にしていますが、中には「病児」についても条件付きで見てもらえる施設があるので、確認してみましょう。施設には「医療機関併設型」「保育園併設型」「単独型」といった3つのタイプがあり、もっとも多いのは小児科などの病院に併設された「医療機関併設型」。医師が常にそばにいるという安心感があります。
全国病児保育協議会のサイトでは、病児保育を実施している全国の施設を網羅しています。また、住んでいる自治体のHPなどでも紹介されていることがあるので調べてみましょう。
全国的に施設は増えつつありますが、実際にそこで預かれる子供の人数はかなり限られています。なんといっても病気の子どもですから、保育園のように毎日一度に何十人もの子どもを預かるわけにはいかないのです。1施設でせいぜい5名程度のところが多く、人口に対して足りているとは言えません。
ガイドは、住んでいる自治体にある3ヶ月の病児保育に何度も依頼しようとしましたが、双子だったこともあり、枠が少なくて受け入れてもらえず、結局、5年間で一度も預けることはできませんでした。
最近では、病児・病後児を自宅で世話してくれるスタッフを派遣するNPOが増えてきています。先駆けとして、最も有名なのがNPOフローレンス 。首都圏を中心に、会員登録した家庭の子どもが病気になったとき、朝の連絡でも駆けつけてくれるというサービスで、働く親に注目されています。いくつかのNPOがやはり同じようなサービスを各地で展開していますので、探してみましょう。
やはり自分に変わって大切な子どもの世話をしてもらうのですから、事前の説明会などには必ず参加し、充分に納得した上で登録するようにしましょう。
子どもが病気になっても預ける場所があることは大切なことではありますが、考えてみれば、本来は、子どもが病気になったら休んでも大丈夫な社会を作っていくことも必要なのかもしれません。今の日本ではまだまだ難しいシステムかもしれませんが、ワークシェアリングなどを上手に導入しながら、そういったシステム作りができるようになればと思います。病気で不安なのは、親はもちろんですが、当事者の子どもはもっと心細いはず。そんなときに大好きなママやパパがいつもそばにいてくれる安心感を感じてほしいと思うのです。この分野、まだまだ今後、充実が望まれるところですね。
ガイド記事を元に、「離乳食」ガイドの川口由美子さんやみなさんとで、離乳食について語り合える場所です。