発達障害/アスペルガー症候群

アスペルガー症候群の特徴

アスペルガー症候群は自閉症に類似性がある、広汎性発達障害に含まれる疾患です。アスペルガー症候群の特徴は身近な子ども同士のつきあいが困難、興味が限定的、そして日常の行動がパターン化しやすい事などです。詳しく解説します。

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アスペルガー

周囲との交流困難、興味が限定的、そして日常生活のルーチン化がアスペルガー症候群の特徴的な症状です

アスペルガー症候群は自閉症と類似性のある疾患で、広汎性発達障害の一つに分類されています。アスペルガー症候群では身近な子ども同士のつきあいが困難、興味が限定的、そして日常の行動がパターン化しやすい……といった事が特徴的です。

今回はアスペルガー症候群とはどんな病気なのかはっきりイメージできますように、その特徴を詳しく解説します。


アスペルガー症候群の発病頻度と原因

アスペルガー症候群の発病頻度は1,000人中数名程度で、男女比は男子に多いとされています。統計の具体的数字に関しては「対人関係上の問題」などアスペルガー症候群に特徴的な症状をいかに評価するか……といった、いわゆる統計の取り方により差異が出やすくなっています。

アスペルガー症候群のはっきりした原因や発症メカニズムは現時点では分かっていません。アスペルガー症候群では自閉症に類似の症状が見られるため自閉症の場合と同じく遺伝的、生物学的そして免疫学的な要因などが複雑に作用した結果、胎内での中枢神経系 の発育時に何らかの問題が生じたのではないかと考えられています。


アスペルガー症候群の症状

アスペルガー症候群の特徴は自閉症的な症状である「周囲との交流困難」  「限定的な興味の対象と日常生活のルーチン化」が顕著なこと。こうした症状は保育園や幼稚園に行く年齢になり同じ年齢の子どもたちと接し始めて明らかになることが多いようです。

■ 周囲との交流困難
アスペルガー症候群では相手の気持ちを理解することや、その場の空気を読むことが苦手なため、自分の気持ちがうまく相手に伝わりにくいです。また相手が何を望み何を望んでいないかを判断する力が弱い事もあり、仲間同士の輪にうまく入れず友達を作りにくい傾向が顕著です。

アスペルガー症候群は自閉症とは異なり言語発達に遅れ自体はありませんが、言葉の使い方や話し方は標準的でないことが少なくありません。また顔の表情やジェスチャーを交えて相手とコミュニケーションを取ることも苦手、さらに動作がぎこちないといった事も少なからずあり、子どものグループ内でいじめの対象になってしまう……といった問題が起きてしまう場合もあるようです。

限定的な興味の対象と日常生活のルーチン化
アスペルガー症候群では興味が特定の対象に限定されやすい傾向があります。例えば車に興味を覚えると、車のモデル名や仕様を覚えることには熱中しますが、実際にその車に乗ってどこかへドライブに行くといったことには全く無関心といったように、興味の方向がかなり限定されてしまう傾向があります。

またもし服装が興味の対象外ならば、着るものや着方に無頓着になり、周りの人には「???」といった印象を与えてしまうかもしれません。また自分の行動や習慣に関しては自分が決めたルールにこだわりやすく、毎日の行動がパターン化しやすいだけでなく、いつもと違うパターン、例えば風呂と夕食の順序が逆になるといった事を非常に嫌がる傾向があります。

アスペルガー症候群では知能や言語発達自体には問題がない事もあり、上記のような症状は親のしつけのせい……などと誤解されやすい面もありますが、出来るだけ早く症状に気付き、必要な治療を開始する事が望ましいです。もし幼稚園や小学校などでお子さまに友達がおらず上記のような症状が顕著な場合、アスペルガー症候群の可能性もある事はご留意したいところです。その際はかかりつけの小児科医など専門家にまず相談してみる事を是非ご考慮してみてください。

アスペルガー症候群の具体的な治療法に関しては、「アスペルガー症候群の対処法・治療法」をご覧下さい。

更新日:2014年10月16日

(公開日:2010年01月06日)

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