腎臓・膀胱・尿管・尿道の病気/尿路結石(腎臓結石・尿管結石・尿道結石)

尿路結石の症状・診断

尿路結石の症状はできる場所によって異なりますが、血尿や尿の濁り、発熱、痛みなどは共通しています。尿路結石の症状と検査の方法について、詳しく解説しましょう。

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尿路結石に共通する主な症状

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厳密にいうと尿路結石の症状は結石のできる場所によって異なります。しかし、場所に関わらず共通して表れる症状として、血尿や尿のにごり、発熱、痛みなどがあります。以下で詳しく解説します。

■尿に血が混じる
多くの場合、結石と粘膜とがこすれて出血したものが尿に混じることで血尿が起こります。血尿には明らかに見て分かる肉眼的血尿と、顕微鏡でないと分からない尿潜血とがあります。後で詳しく述べるような痛みがなく、血尿だけで受診された患者さんに結石が見つかることもあります。

■尿のにごり・発熱
結石がある状態で、感染が加わると尿がにごることがあります。コップに採った尿に赤みがなく、ぼんやりにごっている場合には白血球が混じっている「膿尿」の可能性があります。また、結石が感染を起こして腎盂腎炎になれば熱が出ます。

■背中や腹部に発作的な痛みを感じる
腎臓の粘膜には痛みを感じる神経がないため、腎臓の中に結石があるだけでは通常痛みはありません。しかし、腎臓から落ちてきた結石が尿管に詰まって尿の流れを妨げ、腎臓が腫れる「水腎症」になると、発作のように猛烈な痛みを生じます。

この痛みは、腎臓が腫れることで腎臓を包んでいる外側の皮膜が引き延ばされるために起こる尿管結石に特有の痛み。結石による尿管の閉塞が腎臓に近い上の方であれ、膀胱に近い下の方であれ、尿管結石に伴う痛みは腎臓の腫れで引き起こされるため、背中やお腹に痛みを感じます。

結石の状態によるさまざまな痛み

尿路結石の痛みをもう少し詳しくみていきましょう。腎臓から落ちた結石が尿管に詰まる尿管結石の痛みの典型的な症状は、突然に起こることと非常に激しいことです。

■尿管結石の痛みは突然に
尿路結石の中で最も多い尿管結石を経験した患者さんの多くは、苦悶して七転八倒するような痛みを感じるといいます。「今朝の何時から」というように痛みの起きた時期を明確に覚えているほど、非常に強い痛みに襲われるのが特徴です。

■慢性の場合には鈍痛
結石はあるものの尿管を完全にふさいでいないため、その横を尿が少しずつ流れることがあります。しかし、尿の通過障害が起きているため腎臓は慢性的に腫れています。このような場合の痛みは急に来る強烈なものではなく、腰が重いような鈍い痛みとして感じます。

■神経がいたずらする関連痛
尿管に急に結石が詰まって起こる痛みの特徴は関連痛を伴うことです。関連痛とは、背中を中心とする痛みが足の先や太ももの内側に響くような場合を言います。男性なら陰嚢(いんのう)のほうに広がることもあります。つまり波紋のようにもともとの場所から広がる痛みとして感じる患者さんが多いですね。

腎臓の皮膜が延びたときの刺激を伝える神経と足先や太ももにつながる神経が近くにあるため、腎臓の痛みを足先や太もも、陰嚢などから来ていると錯覚するわけです。

■症状が出にくい膀胱結石
尿管結石が膀胱に近い場合には頻尿や残尿感があります。また、膀胱結石は比較的無症状で、尿管結石のような激しい痛みはありません。排尿時の不快感や血尿など、膀胱炎の症状を訴える患者さんが多いようです。運悪く尿道にはまり込んでしまうとまったく排尿できなることがあります。

尿路結石の検査・診断方法

尿路結石の診断では、尿検査、超音波検査、レントゲン検査などを行います。慎重を期するためにCTを撮ることもあります。

■尿検査
受診された患者さんに対する最初の検査は、尿を調べることです。結石の疑いがあれば、尿を顕微鏡で見たときにさまざまな結晶成分を確認できます。結晶は種類によって特徴的な形をしていますから、患者さんが結石のできやすい体質かどうかを知る目安になります。

■超音波検査
結石の診断には超音波検査が有用です。腎臓の中に結石があれば、超音波検査により容易に結石の存在が分かります。

腎臓の中に結石が見られなくても、腎臓が腫れていて痛みがあり、血尿が見られれば、尿管結石だろうということが分かります。検査そのものは痛くも痒くもなく、最も手軽で信頼性の高い診断方法です。

■レントゲン検査
尿酸結石やアミノ酸の代謝異常でできるシスチン結石はエックス線を通してしまうため写りませんが、尿路結石の中で最も多いシュウ酸カルシウム結石はだいたいレントゲンに写ります。結石を持っている患者さんの9割以上はシュウ酸カルシウム結石ですから、単純写真だけでも、どこに留まっているかの手がかりとなります。

更新日:2009年11月17日

(公開日:2009年11月11日)

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