腎臓・膀胱・尿管・尿道の病気/頻尿・尿失禁・尿漏れ

過活動膀胱! 尿漏れの悩みと緩和体操(2ページ目)

前回は男性に多い尿のトラブルの原因として前立腺肥大症についてご説明しました。今回の記事では、女性にも多い過活動膀胱と腹圧性失禁の対策についてご説明します。骨盤底筋群を鍛える体操、ぜひ実践してください。

執筆者:吉國 友和

ハックション! で尿漏れが……

くしゃみ
腹圧性失禁とは、くしゃみをして腹圧が加わった拍子に尿漏れが起きる状態です
難産を経験された女性は、時に腹圧性失禁を経験されることがあります。腹圧性失禁とは、お腹にちょっとチカラが加わっただけで尿が漏れる状態です。もともと男性に比べて女性のほうが排尿に関連する筋肉が弱いため、出産の経験のない方であっても、40歳を過ぎた頃から腹圧性失禁を経験することも稀ではありません。

あまりにひどい場合には泌尿器科などで手術を検討されることもありますが、骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)を鍛える体操によって、症状をやわらげることができます。様々な体操が考案されていますので、そのうちの1つをご紹介します。


骨盤底筋群体操を実践

早速、骨盤底筋群体操を実践してみましょう。この体操を3ヶ月程度続けてみてください(それ以上経っても効果のない場合には、手術が必要となる可能性が高くなります)。

  1. 床に肘(ひじ)と膝(ひざ)をついて横になります
  2. そのまま、腰を浮かせて四つんばいになります
  3. 肘をついたまま、手であごを支えてください
  4. この体勢で、尿道・肛門をしめるように、10秒間チカラをいれます
  5. チカラを緩めて楽にします
  6. これを繰り返します
50回を1セットとして、1日に2~3セットぐらい行うとより効果的です。非常に簡単な体操ですので、ぜひお試しください。


尿のトラブルによって日常生活に差しさわりがある、というお話をよくお聞きします。中には恥ずかしくて誰にも相談できないという方もいらっしゃるようですが、尿のトラブルは決して珍しいことではありません。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます