マンション購入後のお金「固定資産税」
毎回人気のマンション購入セミナー。ディンクス、ファミリーに混じって、シングルの方が多く参加下さいました。セミナー終了後、シングルでマンション購入を考えているというS子さんからご質問を受けました。「固定資産税はどれくらい?」
さて、あなたは「固定資産税」とは何かをご存知ですか?S子さんは、購入後に住宅ローン返済とあわせて支払うこととなる固定資産税やその他の費用と金額を把握し、家計に無理のない返済プランを立てようとされていました。とても勉強熱心で資金計画も返済計画も大変堅実です。
S子さんからご質問を頂いた「固定資産税」についてみていきましょう。
固定資産税ってなぁに?
憧れのマンション購入!持っているときのコストにも気配りを
マンションや一戸建て住宅など、土地およびその建物のことを民法では、「不動産」と規定しています。「不動産会社」の「不動産」ですね。この不動産は、購入する時・所有している時・売却する時のそれぞれのシーンで税金がかかります。
「固定資産税」は、土地や家屋(マンションの建物等)を所有している人に課税される税金です。住宅ローンは、完済すれば支払はなくなりますが、固定資産税はマンションを所有している限りずっと支払が続く、侮れないコストです。
その年の1月1日時点での所有者かどうか、がポイント
「固定資産税」はマンションの所有者に課税されます。所有者であることを判断するのは、毎年1月1日の時点です。1月1日現在で「固定資産課税台帳」に所有者として登録されている人が納税義務者となるため、新築マンションを1月2日以降に購入した場合には、ナントその年の固定資産税は課税されません。なお、中古住宅を購入する場合は、少し取り扱いが異なります。
いくらかかるの?固定資産税の決まり方
今回、固定資産税についてご質問下さったS子さんは、「新築マンションと中古マンションと、どちらにしようか迷っている」とのこと。検討対象の中古マンションでは、固定資産税が15万円以上もかかり、「新築マンションはどうなのかしら」と心配になった、とのことでした。
固定資産税の税額はどのように決められるのか、気になります。固定資産税の計算式は、次のとおりです。
【課税標準額×標準税率(1.4%)=固定資産税額】
「課税標準額」とは何だか難しいそうです。課税標準額とは、固定資産課税台帳に登録された不動産の価格。この価格に税率をかけて計算します。
固定資産課税台帳には、総務大臣が定めた固定資産評価基準によって決定された金額が課税標準額として登録されます。土地と家屋については3年ごとに価格を見直すことになっていて、登録内容に一定の変更があった場合を除き、原則として3年間評価額が据え置かれます。ただし、土地については、本来据え置きの年度であっても地価の下落があり、価格を据え置くことが適当でないときには、価格の修正ができる特例措置が設けられています。
さて、早速税額を求めようと、[購入価格×1.4%]で計算された方、いらっしゃいませんでしたか?その計算では、かなりの税額となってしまいますね。適切な計算方法は、次のページをご覧下さい。