鍵が違っても家のドアが開けられる!
「何ですか?そのピージーピとか言うのは?」
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| 破られない暗号方式 |
「PGPはPretty Good Privacyの略で、日本語で言えば【プライバシーを守るいかしているソフト】のようなニュアンスです。開発したのはフィル・ジマーマンという人物です。」
「彼はもともとプログラマでしたが、同時に反核反戦活動にもたずさわっていました。ある時、反核グループがFBIの捜査を受けてパソコンが押収されてしまい、内部データがFBIの手に渡ったことから個人のプライバシーは個人で守るしかないと開発したのがきっかけです。」
「PGPは秘密鍵方式ではなく暗号化する鍵【公開鍵】と復号化する鍵【秘密鍵】が異なる公開鍵暗号方式を用いています。」
公開鍵暗号方式
「そのジマーマンというのは反骨精神あふれる愉快な人物のようですね。ところで公開鍵暗号方式と言うのは何なんですか?」
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| 公開鍵と秘密鍵 |
「公開鍵暗号方式はドアを閉める鍵と開ける鍵は違ってもかまわないという世紀の大発見から生まれた暗号方式です。」
「ホイット・ディフィーという人物がいまして高校までは落ちこぼれでしたが、すごい数学的な才能があり苦労してこの新暗号方式を発明しました。」
「簡単に言いますと公開鍵による暗号化は簡単な計算でできますが、公開されていない秘密鍵がない状態で逆算をするにはスーパーコンピュータでも膨大な時間がかかり実質的に不可能という仕組みになっています。つまり暗号が破られにくいことになります。」
「すごい技術なんですね。」
PGP(Pretty Good Privacy)
「本当にすごい技術です。ジマーマンがこの公開鍵暗号方式を使ってPGPを開発したのですがアメリカでは暗号は兵器扱いとなっており、PGPも輸出規制品項目になってしまいました。」
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| 本が輸出されてPGPが世界に拡がる |
「じゃあ日本では使えないんですか?」
「ところがアメリカというのは面白い国で出版の輸出入の方は憲法上保証されています。」
「そこでジマーマンらはPGPのソースコードを印刷して本にしてしまい輸出してしまいました。輸入した国では本の内容をOCRから取り込むことでPGPが世界中に拡がっていきました。」
「へぇ~。」
「トリビアの泉ではありませんので。ただバージョンアップのたびに印刷して輸出をしていると大変ですので途中から【アメリカ版】と【国際版】に分けられました。」
「国際版についてはアメリカの外で開発されています。ただアメリカ政府も輸出規制を緩和しており現在では両方が使えます。ただPGPにはフリーソフト版と製品版があるのですが、フリーソフト版はアルゴリズムの特許の関係から商用利用が認められていません。」
「では、ビジネスでは使えないんですね。」
「そこはまたよくしたもので特許に抵触しないGNU版PGPというのが出来ています。こちらはフリーソフトで商用利用OKです。」
「では。さっそくそのPGPを使ってみよう。」
「まずはPGPソフトをダウンロードしてセットアップするところから始めましょう。」
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「秘密鍵・公開鍵を作ってみよう」