文章:楠瀬 誠志郎(All About「ボイストレーニング」旧ガイド)
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| せっかくのプレゼンを早口で台無しにしていませんか? |
「どうしても早口になってしまう」「言葉の語尾が消えてしまう」こんな悩みを持っている人は多いようです。こうした話し方だと、相手から「えっ?何?」と何度も聞き返され、話がスムーズに進まなくなります。それだけではなく「せっかち」「自信がなさそう」などと性格にまでマイナスの印象を持たれてしまいます。会議や商談など、重要なシーンに臨むことが多いビジネスパーソンにとっては、これは大きなイメージダウンにつながります。
こうした悩みは「ゆっくり話そう」「最後まではっきり言おう」と心がけるだけでは、なかなか解決できません。なぜかと言うと、これは性格や気の持ち方の問題ではなく、「呼吸」に原因があるからです。
私たちは話をするときには、吐く息を声帯など身体の内側で響かせて音に変え、相手に伝えています。つまり、話し言葉のベースは息なのです。ですから吐く息の量が少なかったり、吐くスピードが速すぎたりすると、言葉も早くなる、あるいは途中でなくなってしまう、ということになります。今回ははっきりと落ち着いて話すための呼吸法をご紹介します。
鼻呼吸と口呼吸
呼吸とは、言うまでもなく空気を身体に出し入れすること。呼吸は、鼻と口の二箇所を使ってすることができます。どちらを主に使って呼吸をしているかは、人により傾向があるようです。自分がどちらの呼吸をしているか、一度、確認してみてください。
のどや唇が乾きやすい、いびきをかく、無意識のうちに口が半開きになっている、などの人は「口呼吸」になっている可能性があります。口呼吸は、のどを乾燥させ、空気の中の病原菌を直接、身体に取り込んでしまうことにもなるので、健康のためには避けた方がいいとされています。また、コミュニケーションの点からも、「鼻呼吸」をお勧めします。鼻呼吸の方が、口呼吸に比べてより多くの息をゆったりと吸うことができるからです。
話をするときに口で呼吸すると、呼吸と発言を一箇所で同時に行うことになります。すると、どうしても呼吸量が少なくなり、話し方もせわしくなります。少ない量の息で言葉を発しようとすれば、急いで言わなければなりませんし、場合によっては最後まで言い切れずに、語尾が消えてしまうということも起こってしまいます。
話し方の悩みを改善するためには、まず鼻から息を吸う習慣をつけましょう。また鼻呼吸の方が、腹式呼吸もしやすくなります。
次ページでは腹式呼吸について説明していきます!