子育てマンション/子育てマンションの特徴・選び方

子育てファミリー必見!子育て支援マンション(2ページ目)

子育て世代を中心に関心を集めている「子育て支援マンション」をご存じですか。安心して子育てができるように、子育てに適した設備や施設が整っているマンションです。自治体、そして民間企業の取組をご紹介します。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

民間企業の取り組み
ミキハウス子育て総研(株)

ミキハウス子育て総研(株)の認定マーク
ミキハウス子育て総研(株)の認定マーク。基準をクリアしたマンションに与えられる。
民間企業における子育て支援マンション認定制度の先駆者的役割を果たしているのがミキハウス子育て総研(株)です。

平成16年にスタート、子育てにやさしい住まいと環境の基準を100項目定め、専属の「認定士」が物件をチェック、6割以上が該当していれば認定するというもの。

ミキハウス子育て総研(株)はゴーゴー育児ドットコムという子育てサポートサイトを運営しており、最大の特色はこのサイト上で実際に子育て中のママたちから集めた声を元に評価項目が決められたこと。生の声が活かされています。

全国のマンション、戸建住宅も認定していること、周辺環境も評価に入れていることが特色として挙げられます。

ママへの支援項目も

100項目もあるという基準は、次のカテゴリーに分類されます。「住居部分(64項目)」「共用部・管理体制(36項目)」「周辺環境(13項目)」。大きな方針は、基本的には自治体と同じように、子どもの事故防止、安全・健康的に過ごせる配慮、ソフト面での子育て支援となっています。その他、独自の視点としては次の点に注目です。

・親子のコミュニケーションを深める工夫があるか
・子どもの成長に合わせた可変的な間取りとなっているか
・ママ同士のコミュニケーションが深められる共用部となっているか
・小学校・中学校・公園などが近くにあり、子育てしやすい環境かどうか

子育てだけでなく、母親がなるべくストレスをためず楽しく育児ができるくふう、情報交換ができる仕組みづくりなども評価の対象になっています。

子育てにあるといい設備・施設・環境とは?

ミキハウス子育て総研(株)の「子育てにやさしい住まいと環境の基準」の具体的な内容をピックアップしてみましょう。

【住居部分】
子どもの様子を見ながら料理できるオープンキッチン
写真のようなオープンキッチンならリビングの子どもの様子も良くわかる。

・雨の日に洗濯物が干せる設備やスペースの確保
・子どもの絵や作品を飾るスペースの確保
・キッチンや洗面所の水栓が伸縮式のシャワー水栓であること(掃除のしやすさ)
・子どもの成長に合わせて可変な間取り
・バルコニーにスロップシンク(ガーデニングや水遊び)
・親子で一緒に寝られる広さの寝室の確保(7.5畳以上)
・玄関にベビーカーやランドセル置き場を設けること
・子どもがリビングやダイニングで勉強できる広さ・間取り
・キッチンからリビングが見渡せる間取り

【共用部・管理体制】
監視カメラの例
監視カメラがあるとより安心。

・エントランスに住民が集える空間がある
・充実した集会室がある
・マンションの敷地内は歩車分離
・共用部に水遊びができる場所がある
・子どもの泥汚れを落とせる共用スペースがある
・監視カメラの設置

【周辺環境】
通学路
通学路は車の通行量があまり激しくない方が望ましい。

・交通量の多い道路がすぐそばにない
・通学路が交通面・防犯面で安心
・病院、教育機関(幼稚園・学校)がそばにある

全ては挙げられませんが、いかがでしょうか? どの項目も子育てに限ったことではなく、豊な生活を送るために「あるといいな」がぎっしり詰まっています。

【関連サイト】ゴーゴー育児 ドットコム
【関連書籍】「子育てにやさしい住まい」 藤田 洋著 週刊住宅新聞社(2006/09)

それでは次のページで、写真を見ながら認定されたマンション例をご紹介します。
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