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シリーズ連続講座 間取り編 No.3 無駄のない動線とは?

「家に帰ってきたお父さん」「料理をしていたお母さん」「トイレに行きたいおじいさん」3人が廊下でバッタリ遭遇!これは、動線に問題があるからです。ではベストな動線とは?ご説明します!

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド




第1回 : 土地の条件
第2回 : ゾーニングをどう考える
第3回 : 無駄のない動線とは?
第4回 : 収納はどう考える?
第5回 : 通風・採光は?
第6回 : 家をたてることとは(まとめ)



動線とは、人の動きを線で結んだものをいいます。

【例えば】
主婦が買い物から帰ってから、夕食の支度を終えるまでの1時間の動きを考えてみよう。













 帰宅 (玄関)
 購入した物を仕分けと収納
   (キッチン ユーティリティ)
 帰宅した子供たちと会話 (ダイニング)
 夕食の支度 (キッチン)
 お風呂の仕度 (浴室)
 調理 (キッチン)
 洗濯物の取り込みと整理・収納
   (2階のバルコニー 寝室)
 調理 (キッチン)
 配膳 (ダイニング キッチン)














ざっと見てもこれだけの動きがあります。
これを図面に落とし込んで、最も頻繁に動く部分を短くし、たまにしか通らない部分は長くても良い!と考えていくのが動線計画です。
家族各人の日常生活を注意して見て、同じように通行量が多い部分を短くするのがポイントになります。



    ところで、動線といっても色々あります。

主婦が家事のためにキッチンやダイニングに出入り
 したりユーティリティに行ったりする“家事動線”

家族各人の部屋とリビングや玄関を結ぶ
 “通勤動線”


トイレや浴室に行くための”衛生動線”etc.
 これらの通行量は時間帯によっても変わってきます。



したがって家族の多い時間帯、休日や夜の動線と家の中にいる時間が最も多い主婦の動線などを分けて考えるとよいでしょう。そのうえで各動線が絡み合わないように、できるだけ単純な形になるように整理してみよう。

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