住まいのプロが提案「イエコト」/プロが提案!住まいのヒント

江戸・幽霊坂の謎(2ページ目)

東京、旧江戸の街に数多く残る「幽霊坂」を写真でご紹介します。なぜ「幽霊坂」が多いのか、「幽霊坂」に面した土地を売買する際の注意事項も合わせてご紹介。

執筆者:平野 雅之


千代田区富士見界隈

千代田区富士見一丁目、二丁目あたりには、幽霊坂と呼ばれた坂が点在しています。ビルやマンションが建ち並ぶ現在の姿からは想像できませんが、江戸時代にはかなりうら淋しい地域だったのでしょうか。このうち左中央の写真の坂には、勇励坂との別名もあったようです。






千代田区神田淡路町二丁目

 (別名:紅梅坂、甲賀坂、光感寺坂、埃坂)

以前は紅梅坂と一体になっていたものが、大正13年の区画整理で本郷通りができたために分断されたのだとか。ビジネス街の中にあって幽霊の気配はありません。


港区赤坂八丁目・九丁目間

 (正式名称:乃木坂)
 (別名:行合坂、なだれ坂、膝折坂)

正式名称は地下鉄の駅名として有名。乃木神社前のゆるやかな坂です。この先、外苑東通りへ上る部分は急な傾斜になっています。以前は正式に 「幽霊坂」 と呼ばれていたものが、大正元年に乃木大将が殉死されたのを機に 「乃木坂」 と改名されたようです。もし改名されていなければ、地下鉄の駅名も 「幽霊坂」 になっていたのでしょうか?


港区三田四丁目

 (別名:有礼坂)

今回訪ね歩いた中では、最も 「幽霊坂」 にふさわしい雰囲気を備えた急勾配の坂。坂の両側には、寺がいくつも建ち並び、墓地も多くなっています。人の声や車の音が聞こえない代わり、蝉時雨の圧倒的な音が耳に残りました。


なぜ都心に幽霊坂が多い?・・・次ページへ



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