オールアバウト「お笑い・バラエティ番組」ガイドの広川峯啓氏に、お笑い番組と怪我との関係について聞いてみると、興味深い因果関係が見えてきた。
「お笑い・バラエティ番組」ガイド
広川峯啓
ダチョウ倶楽部に出川哲朗、昨今のバラエティ番組におけるリアクション芸人の存在感はいうまでもない。ただし気をつけたいのはあくまで芸、であること。広川氏は強調する。
「リアクション芸が受ける背景には当然、人間の正直な欲望といいますか、誰しもに潜んでいるSっ気とでもいいますか(笑)、そういった部分に訴求しているからだと思います。逆に嫌悪感を強くする方も少なくないですよね。
ただしこれ、芸人がまったくの素では笑えません。オーバーリアクションでもいいし、まったく動ぜずともいい。そこに芸があるから笑えるんですね。高さや痛みのハードルを上げればいいってものじゃない。例えばバンジージャンプや絶叫マシーンのリアクションと、おでん芸。危険度と笑いの大きさは比例しません」
今回の事故の際、落下した春日氏は当初、痛がるそぶりを見せずにいつもの堂々とした「オードリー春日」を貫いていたそうだ。リアクション芸はあくまで芸。芸を磨いて楽しませてもらえるのは嬉しい限りだが、くれぐれも怪我には気をつけてほしいものだ。