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多様化する結婚式、伝統的な慣習は……? スイスの結婚式(2ページ目)

スイスのドイツ語圏にあるチューリッヒの結婚式の様子をお伝えします。今は行なわれなくなった慣習の中にも興味をひかれるものがありますよ。

執筆者:シャウウェッカー 光代

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●結婚披露パーティー

Standesamtか教会でセレモニーを済ませたあとは、場所を移して結婚披露パーティーが行なわれます。
昔は馬車でパーティー会場まで行くのが恒例でしたが、さすがに現在は車のほうが多いそうです。それでも今だに馬車を使うカップルもいるとか。
この移動の最中に、カップルは「ファイアー・ストーン」という特別なキャンディーを、道路沿いにいる人たち(特に子供)にバラ撒くのが、伝統的な慣習だったそうです。だから馬車の音がすると、子供たちは喜んで外に出ていったらしいですよ。

パーティーの場所は特に決まっていませんが、たいていレストランで行なわれているそうです。
またチューリッヒや他の都市では、昔のギルド(中世の商工業者者組合)の会館がまだ残されており、そこに結婚パーティーができる部屋があって、一般の人でも使えるようになっているそうです。

結婚パーティーでは、ゲストがスピーチだけでなく、コメディの寸劇、歌、ダンスなどを行ないます。このウェディングのためのオリジナル・ソングをつくって新郎新婦に贈る人もいるそうです。新郎新婦それぞれの父親もスピーチをします。
その後はダンスの時間となりますが、これは「花嫁のワルツ」と呼ばれ、新郎新婦が全ゲストの前で最初に踊ります。ソーシャルダンスにまだ慣れていない若いカップルは、けっこう緊張するのだそうですよ。

話はさかのぼりますが、挙式前に、男性はやはり独身最後のパーティーをするそうです。ドイツ語で“音をたてるイブニング”という名前。どんなパーティーなのか、想像がつきますよね。最近は、女性もこの“音をたてるイブニング”パーティーをするそうです。
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