パン屋さん取材レポート

更新日:2009年06月05日

ナショナルデパート東京

ひとつ5kgの巨大なパンをスライスするとピンクや緑の鮮やかな色彩が現れます。岡山の人気店、ナショナルデパートが高円寺に店舗を構えました。看板商品「四季のカンパーニュ」の切り売りは早くも地元で人気です。

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あの巨大カンパーニュを切り売りする東京販売所

岡山に工場と店舗を構え、時々駒沢のカフェなどで販売会を催していたナショナルデパートがこの3月、高円寺に常設の販売店をオープンしました。

ナショナルデパートといえば色とりどりの巨大なカンパーニュ。(ご存知でない方は先にこちらの記事『幸せをシェアするパン、ナショナルデパート』をどうぞ)ネットストアで取寄せもできるけれど、やはりあの5kgのカンパーニュから目の前でスライスしてもらう楽しさはお店に行ってみてこそです。

販売スタイルは岡山と同じ。ガラス越しにひとつひとつ説明しながら切り売りしてくれます。
「四季のカンパーニュ」の中でも特に「抹茶さつまいも」と「ショコラバナーヌ」が人気。写真手前は「マーマレードトロワ」

ナショナルデパートのパン職人、秀島康祐さんは平日は岡山でパンを焼き、東京に発送、それらは大きいまま店に並びます。週末になると彼は深夜バスに乗って東京に来て、販売もしています。看板商品の「四季のカンパーニュ」の技術開発に、ナショナルデパートの菓子パン部ともいえる「女王製菓」の商品開発に、それらに添える漫画や絵本の制作にデザインにと、多才ゆえの多忙な日々。その独創性は多くの人を楽しませます。こんなパン屋さん、他に見たことがありません。

焼きたて信仰の呪縛に囚われない

焼きたてでなく切りたてを売る、という販売形式は、 消費者の「焼きたてが最高」という価値観を変えるものかもしれません。 ここで焼かず切りたてを売っている、ということに対して 東京の(高円寺の)お客さんの反応はどうでしょうか。

「かなり良いです。今までもパンが売切れた時以外で焼きたてのパンを売ることはなかったんです。僕は10年近く大きなパンの製法を研究してきました。ナショナルデパートではパンを一晩寝かせることはあたりまえのことなんです。焼きたてよりもモッチリとして、甘みも引き出されるんですよ」

ナショナルデパートのオーナーで職人でデザイナーでもある秀島康祐さん。

「パン市場の流通量の90%以上は焼きたてではなく、多分袋入りなはずです。うちのカンパーニュも袋入りです」まだ多くの人にとっては馴染みのないカンパーニュですが、スーパーやコンビニで買う感覚で馴染んでもらえたら。そんな風に提供していくことがナショナルデパートの販売テーマのひとつなのだそうです。

色とりどりのカンパーニュが並ぶ。平日は奥様の聖子さんが販売を担当。「四季のカンパーニュ」は各種290円/100g程度。

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この記事の担当ガイド

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清水 美穂子

ブレッドジャーナリスト、フードコーディネーターなど、新聞、雑誌、書籍にて活動中。

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