パン屋さん取材レポート

更新日:2007年07月06日

幸せをシェアするパン,ナショナルデパート

砂糖や乳製品を使用せずとも、しっかり柔らかな食感、贅沢な味のする特大カンパーニュ。岡山のナショナルデパートは切売りで、1つのパンを大勢で分け合うスタイル。そんなパンに込められた想いもお伝えします。

色とりどり、特大カンパーニュのはかり売り

パン屋さんらしからぬその店名、ナショナルデパート。昨年ウェブサイトがオープンした頃から、取材の機会を楽しみにしていました。
先日、幸運にも岡山にあるナショナルデパートの実店舗を訪ね、秀島康右(コウスケ)さんのお話をうかがうことができました。

この記事では、ナショナルデパートをガイドの視点からレポートしたいと思います。

左からお母さまの敬子さん、秀島さん、奥さまの聖子さん、製造スタッフの作原さん。店の前にて。

ナショナルデパートはひとつ5キロの大きなカンパーニュを切り売りする店。しかもそのパンは、紫いもや抹茶を使ったピンクや緑のカラフルなパン。そんな印象を持っていました。

実際、店を訪れる人のほとんどが、そんな色とりどりのカンパーニュの詰め合わせを買うようです。どのパンを何枚、という買い方もできます。店に入るとパンをスライスする場所があり、秀島さんのお母さまの敬子さんが試食をすすめ、注文を受けてくれます。

木の葉のかたちのクープをいれているところ。切り口にうっすらと抹茶の緑がのぞく。

もとはカフェをしていた場所で、ベーカリーとしてリニューアルしたのが2年ほど前。その理由を秀島さんに尋ねれば、「パンが売れるから」ではなくて「パンを焼いて想いを伝えることが自分の仕事だと思ったから」。
まだまだハード系のパン食文化に馴染みの薄い地方都市で、カンパーニュを売っていくのは並大抵のことではなかったようです。

そのパン。フリーで仕事をしていた時代に、フランス人から教わったパン焼きが、ナショナルデパートのパンのルーツです。酵母はイーストでもレーズン酵母でもなく、小麦粉とライ麦粉から起こす酵母。

「普通のパン屋さんのやりかたを知らない」という秀島さん、独学で試行錯誤を重ねながらこんなに大きなパンにたどり着いたのです。多くの人に親しみのあるやわらかい食感を出すために、あるいはみんなで分け合うために。

そんなパンのひとつひとつに、書ききれないほどのプロフィールがあります。
次は 幸せをシェアするパンとメッセージです。
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この記事の担当ガイド

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清水 美穂子

ブレッドジャーナリスト、フードコーディネーターなど、新聞、雑誌、書籍にて活動中。

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