17,000杯を食破。日本一ラーメンを食べた男として、メディアで幅広く活動中。
東北のラーメン
更新日:2005年09月20日
青森や弘前を中心に焼き干しや煮干しを使ったご当地ラーメンと言っても過言ではないラーメンが存在する。しかもその歴史は古い。
開店してまだ1年半弱だが、急速に人気を集めているのがこの「長尾中華そば」。横浜・東京などで10年近く中華料理店での経験を踏まえて昨年独立。元来煮干し好きだった店主が創り出す「煮干しラーメン」である。4人で入って4種類のラーメン(あっさり、こく煮干し、こく鰹、つけめん)を食べたがそれぞれに個性があり、それぞれがおいしかっった。麺やチャーシューもメニューにより変えてあり、その工夫やこだわりには恐れ入る。
写真は中華そば あっさり。脂分の少ない煮干しで取った半透明のスープ。麺は平打ち麺。チャーシューは豚モモ肉。店主の好きな店の一つ「くどうラーメン」のインスパイア系といえよう。
人気急上昇中の「中華そば こく煮干し」は動物系スープに油のある煮干しを使った濁ったスープで中太麺。チャーシューは肩ロース。インパクトもあり、実においしい。「あっさり」が「くどうインスパイア」とするならば、こちらは「たかはしインスパイア」である。ただし、「たかはし」ほど強烈ではなく、それをやや万人向けにした感じ。弱めた、というよりは食べやすくしたイメージ。それを狙ってやっているのだから、いいセンスをしている。新メニューの「こく鰹」もうまかったし、まだまだ新メニューも出てくるのではないだろうか?ちなみに私らが行った時点でも相当数のメニューが存在していた。
この写真の外観から、ここがラーメン店であることを想像するのは難しい。ラーメンもある蕎麦屋くらいには見えるかも。しかし、ここにはメニューが「並」(「中」だったかもしれない)と「大」しかない。しかも外にはもちろん店内にもメニューはない。なので知らない人が来ても頼みようがないのだ。予備知識があった我々は恐る恐る「並」と注文。
出てきた「並」には極太麺が入っていた。スープは脂分が少なく、煮干しやかつお節などを使ったうどんつゆのような感じ。ん?待てよ。麺にはカンスイや玉子を使ってないと聞いた。中華麺の定義はカンスイを少しでも使っていること。使ってないのは定義としてはうどんに分類される。さて、我々が食べてきたのはラーメンなのか?そんな疑問すら生じてくる不思議なラーメン(?)だった。ちなみに人気の「マルカイ」も似たような麺とスープである。また同じ場所で夕方からも営業しているがこれは作ってる人も店名も違う別の店ということになるようだ。
外観は普通の食堂。もっとも地方の名店は「普通」の佇まいであることが多い。しかもここは出前もしている。まさに「街のラーメン屋さん」なのだ。昼の部は2時までだが、ギリギリで来てみると駐車場は車でいっぱい。というよりも路駐も多く、狭い道が大変なことになっている。それほどに地元に人気のある店なのだ。しかも取材拒否店らしい。携帯ラーメンサイト「超らーめんナビ」では青森県で1位の人気。
「食堂」の名の通りにうどんやそばもあるし、丼物や定食物もある。しかし、ほとんどの人がラーメン系のメニューを頼んでいる。見た目はシンプル。津軽ではよく見かける麩が入っている。麺が津軽に良くあるタイプとはちょっと違うように感じた。スープには煮干しと焼き干しを使っているらしい。
気さくなおばさんがいて「今日は店主休みなのかな?」と思っていたら、そのにぎやかなおばさんが店主だった。弘前にある強烈煮干しの「たかはし」(前回行ってるので今回は見送り。ここもかなりのお薦め店である。)という店があるがこの店が好きでよく通っていたらしい。いわば、今風に言うと「たかはしインスパイア系」ということになるであろう。スープは煮干しの効いたラーメン、というとクリアなスープを思い浮かべるが、ここの中華そばは、様々な具材がスープに溶け込んでいる混濁系でインパクトのあるものだ。麺にも添加物を極力減らし、茹でる前でも嫌な臭いがしない。尾上町名物なのか、焼きそばも人気。
店内に入ると「ビビン麺」「じゃーじゃー麺」「アジアンミックス」など、アイデア溢れる豊富なメニューがあり、際物系か?と一瞬たじろぐがベースのラーメンはしっかりしている。自家製麺は無添加で国産小麦を使った「ごま練り込み麺」。これを惜しげもなく一人前に200g使用。スープは化学調味料を使用せずに煮干しやダシが効いて旨味もある。それでいて一杯500円という破格の値段を実現している。ホタテなどを使った「塩中華」もなかなか旨い。Amazon お取り寄せグルメランキング