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繋がる君は繋がれない僕より世界が広い(3ページ目)

最近では不可欠とも言える、ゲーム機のネット対応。これからどう進化していくのでしょうか?

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

濃密→緩やか

徐々にネットに費やす時間が少なくなってくる…あれ、これって最近のゲーム離れに似てない?
Mixiなどのソーシャルネットワーキングサービスが広まってだいぶたつ。それまで主力だったブログに比べて圧倒的に密接なコミュニケーションが特徴だったが、人によってはそれが負担になるケースもあるだろう。

最近ではTwitterが注目され、より緩やかなコミュニケーションも需要があるということが分かってきた。

将来オンラインでのコミュニケーション手段が発達し、帰宅したら即座にゲーム機からフレンドが「お帰り。今日は遅かったね」と話しかけてくれる…「楽しそうだな」と思う反面、ゾッとする。
おそらくは今後、濃密なやり取りではなくより手軽な方向に伸びていくのではないだろうか。携帯電話が「会話」のためのツールから「メール」のためのツールにシフトしたような流れである。

その点で秀逸なのは『デモンズソウル』のゲームデザインだ。
このゲームでは「他のプレイヤー」は見えても干渉しない。道には定型文によるメッセージが残されているだけ。
一部協力プレイや対戦プレイもあるが、避ける手段も用意されている。

クラウドコンピューティングという考え方

もちろんネットワークがゲームにもたらす恩恵はそれだけではない。
ネットワークが人と人を繋げる、という事実以上に、コンピュータとコンピュータが繋がるという事実には可能性がある。

PS3がFolding@homeで実現した、複数のPS3が分担してタンパク質の構造解析をするというような「並列化」という考え方がある。
これを進めれば、世界中のPS3がネットで繋がり、たとえばゲームをしていない時のPS3がゲーム中のPS3の処理を負担する、というようなことも可能になる。久多良木SCE前社長もその可能性については言及している。

また、将来的にはゲーム機、ソフトウェア自体がネットワークの向こうに存在し、ユーザーの手元にはそれをネットワーク越しに実行するだけの端末があればよい、という環境も夢ではない。
『メタルギアソリッド』の小島監督も、そのような可能性について言及している
近い未来、表示端末としてのゲーム機さえあれば、どこでも同じゲームが遊べるようになる、という時代が来るだろう。

PS3でストーリーを進め、外出先のPSPでキャラクターを育て、家で続きを遊ぶ。そんなゲームの未来像は、案外すぐそこまで来ているかも知れない。
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