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更新日:2009年05月30日

PS3は「試合に負けて、勝負に勝つ」か?

販売台数でWiiに大きく水をあけられたPS3。販売台数という試合に負けて、ビジネスという勝負に勝つことはできるのでしょうか?

価格と開発費

ゲーム機の普及の上で重要になるのが価格とラインアップだが、徐々に充実してきたラインアップに比べて値下げはなかなか進まない。現在でもPS3は逆ザヤといわれているが、過去に久夛良木元社長のインタビューによると、PS2までSCEは逆ザヤを経験していない。

「少なくとも当社はハードで損をするビジネスモデルは成り立たない。ところが、ゲーム機のハードウェアは赤字でも出すとか、変な誤解を意図的に流す人たちがいる。それで、本当に他社がそうしたことをやって、見事にひどい目にあっている。毎年赤字を出さざるを得なくなったり(久夛良木元社長)」

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

しかしPS3発売直前に値下げ発表をしたのをみると、あの段階でかなりの逆ザヤを覚悟していたことになる。SCE自体が「見事にひどい目にあっている」わけである。あの段階で泥仕合になることは想定していたのかも知れない。

また、依然PS3の開発費は問題になっているようだ。
複数のメーカーがPS3、Xbox360と言ったHDゲーム機の開発費について言及している。

HDゲーム機、とりわけPS3の開発は難易度が高いといわれる。
海外のように、複数のミドルウェア企業と連携して開発していく開発モデルが定着しないため、自社内のプログラマーの負担は増える。優秀なプログラマを複数抱えようとすると初期投資はかさむし、ただでさえHDゲーム機の素材は時間がかかるため費用が増える。

PS3の性能なら、「PS2と同等のクオリティーならむしろ安く上がる」という話もあるが、今のところそれでも普及率の低いPS3で発売するメリットは薄い。
大金をつぎ込んだフラッグシップ的タイトルに加え、PS2.5的なソフトが多く発売される土壌が必要だろう。

本体価格と開発費。
双方お金がらみのことではあるが、そろそろこれらも解決されていなければならない。
試合に負けて、勝負に勝つことができるか。
ここらがイチバンの頑張りどころといえそうだ。
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加藤 健介

ファミコンからプレイステーションまでゲームの歴史を見つめ、味わってきた男。

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