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欧米主体のPS3戦略は敗れる!?(2ページ目)

明らかに欧米主体の販売戦略をとっているPS3。国内ではWiiに及ばず、海外ではXbox360に遠く及ばず…。本当にこのままでいいの!?

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

欧米か!?

 
こういったローカライズの好例・珍例もありますが、インターナショナル化を前提としてゲーム製作を考えていくと、ゲームメーカーの視野は欧米主点になり、まずは大きな市場である欧米で受け入れられるかどうかという点が大きな意味を持つようになってきます。

欧米のゲーム嗜好は日本のそれとはやや異なり、ネットワークゲームが大きなシェアを獲得しています。
これらのジャンルは日本ではまだ大きく受け入れられているとは言いがたい状況。NES(欧米版ファミコン)やSNES(欧米版スーパーファミコン)、GENESIS(欧米版メガドライブ)、PSなどがゲーム市場を牽引していた時期には、世界的にも日本のソフトハウスによるゲームが大きな注目を集めていましたが、ここ最近では欧米のソフトハウスが力をつけ、世界的にも大きなヒットを生み出すようになってきています。

Xbox360の販売戦略も非常に参考になるものです。

当初Xboxで苦戦したマイクロソフトは「日本での成功なしにゲームハードビジネスは成り立たない」という考えのもとに、Xbox360で非常に日本を意識した販売を展開しました。
『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親である坂口氏率いるミストウォーカーを大々的に抱え込んで日本人受けするRPGの製作に注力し、ハードウェアのデザインも日本企業とのコラボレーション作となりました。

しかし欧州である程度の成功を収めると、マイクロソフトは日本よりむしろ欧州を主力にした戦略に転換したのです。
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