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2008年度JPBAグランドチャンピオン(3ページ目)

JPBAのグランドチャンピオンに輝いたのは3名。メンズプローンクラスは京谷雄策プロ、ウィメンズプローンクラスは井上美彌プロ、ドロップニークラスは山田幸久プロ。この3名へのインタビューをお届けしよう。

執筆者:うるの 加奈

ウィメンズプローンクラス 井上美彌

井上美彌プロ
プロとして初めてのグラチャンに輝いた井上美彌プロ
グランドチャンピオンになれたことはとてもうれしかったですが、最終戦がああいう形で終わったので、なんだかすっきりしないというのが正直な気持ちです。鴨川の最終戦、初日の土曜の朝はセットで胸くらいのサイズで、乗りやすいいい波だったのですが、潮が上げてきたら割れにくくなって波数がぐっと減ってしまったんです。技ができる波が限られてしまい、本当にいい波を選んで乗らないと技が入れられず、勝てない状況になってましたね。土曜は波選びがうまくいき、ヒート中で一番いい波に乗れてました。この調子で……と思っていたのですが、日曜日は全然波がなくなってしまったんですが、それでもセミファイナルではとりあえずなんとか技を入れようと、インサイドぎりぎりでエルロロをしてました。ただ、その後は口の中が砂だらけになってましたけど……。

2003年にJSTC時代にグラチャンになったとき、あのときは本当にまぐれだったんですよ。なんで私がグラチャン?? なんで私が勝っちゃったの??  という感じでした。本当に下手くそで、恥ずかしかったですよ。なんたってあの当時はグーフィーしかできず、レギュラーで技がほとんどできなかったんですから。こんなの本当のグラチャンじゃない! こんな状況でプロなんてなれない! 自分が納得できるライディングができるようになったら、プロになろうとその時に決めました。そして、2006年の鴨川の最終戦で5位に入賞してプロ宣言をしました。

2007年にプロとして試合に臨み、そして今年2年目となり、成績としては満足のいくものでしたが、内容に関してはまだまだのところがいっぱいあります。なんといっても目標は世界の葵ちゃん(小池葵プロ)です。見ていて、レベルが全く違いますから。私が14歳で初めてボディボードをしたとき、葵ちゃんは20歳ですでに雲の上の人。だから去年までは、葵ちゃんに心の底から勝とうという気持ちがなかったので、気持ちからして負けて勝てなかったと思います。うまい人が勝つべきだし、うまい人がいい波に乗るべきと思って、ついつい波を譲ってしまい、勝ち負けにこだわってませんでしたね。でも、去年葵ちゃんが引退して、俄然やる気が出てきたんです。

そして今年は冬の間、どんな天気でも毎日欠かさず海に入って、毎日テーマを決めて勝つための練習を積み重ねてきました。自分が練習しやすい環境で、毎日練習するのが一番だと信じています。そのおかげで夷隅で2位、宮崎の大会で優勝できて、グラチャンになれたんだと思います。

ただ、葵ちゃんが引退したことはすごくショックでした。これで一生葵ちゃんには勝てないだなぁ~と思うと……なんとも複雑な気持ちになりました。やっぱり葵ちゃんに勝ちたいという気持ちはあるので、来年はパイプラインの大会にエントリーすることを決めました。世界の舞台で、本気で葵ちゃんと戦ってみたいと思います。来年のJPBAもグラチャンを目指して頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。

【井上美彌プロフィール】
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生年月日/1982年12月12日
出身地/千葉
居住地/千葉
ホームポイント/御宿
ボディボード歴/12年
プロ歴/2年
趣味/掃除
特技/体が柔らかいこと

>>グランドチャンピオン山田幸久プロインタビュー>>
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