卓球/卓球関連情報

福原愛の「叫び」(3ページ目)

ITTFプロツアーの日本ラウンド「荻村杯ジャパンオープン2001」(9月21日~24日、神戸市立中央体育館)に出場した「愛ちゃん」こと福原愛の、記者会見の模様を中心としたレポート。

執筆者:壁谷 卓

「そうですね、そのまえの6セット目の9オールですか、そのときに、そのしゃがみのサーブを出すか出さんかというのが、表情で私わかりましたんで。観覧席に愛ちゃんのコーチがたくさんおりましてですね、その人たちを見て。愛ちゃんはしゃがみのサーブを出したかった。だけど上からダメだと言ったのかどうか、ちょっと私はわかりませんけども」

「逆」
福原が口を挟んだ。

「逆?」
西飯監督が聞き返した。

「自分からやらないって」

「ああ、上からやれって言ったのか」

「払われたら、いやだから」

「まあ、そういうふうなことがありましたんで、タイムアウトをとったときに、思い切ってだしなさいと。そして、できるなら小さく出せと。そしたら、『小さく出したら、ナックルで払われるからいやだ』と言ったんです。

だけど、そういう場面では、王楠ぐらいなら払うかもわかんないけども、それより下の選手では絶対に払えないと。払われた場合でも、そのボールをしっかりと打てばいいんだから、払われたら終わりじゃなくて、ドライブかけられたら終わりじゃなくて、そのボールをしっかり粘ってるうちに、自分の得意なパターンに持っていけばいいんだからと言って。そうしたら出しましたけどね。

ただ、バックサイドから出すというのは私も知りませんでした。あれは、いやいやすごいなと、びっくりしましたね。それで、もう1本バックサイドから出すのかどうか、私も考えていたんですけど、出さなかったのが正解だと思います。出してたら、おそらくドライブで一発で仕留められて、もっと簡単に7セット目はやられてると思いましたね。それをフォアに変えて出したというのは、持って生まれた素晴らしい才能ですね」
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