『オーメン』(2006)[THE OMEN]
『オーメン[The Omen](1976)』は、『悪魔の棲む家[The Amityville Horror](1979)』『エクソシスト[The Exorcist](1973)』といった70年代のオカルト代表作。それが近年になり続けてリメイクされロードショー。南にとってリチャード・ドナー監督の『オーメン』(1976)は、ホラー嫌いにさせたトラウマのある映画。その後、6月6日(以下:66)生まれの男の子のあだ名が「ダミアン」になっていたことでも忘れ難い。これは大人になってからもそうで、『オーメン』世代の人から誕生日を聞き、それが66だと、もしかして子供の頃とか?と聞くと「嫌な思いをしていた」と言います。それが年月を経て……というより、きっとお仕事でホラーを観まくって克服したわけで。最近、問題なのは、ホラーを観て笑ってしまうことなのです。ちょっとばかり慣れるのが早すぎ、と感じています。
【story】「ヨハネの黙示録」曰く<オーメン>とは不吉な出来事の<予兆>とされ「666」とは「悪魔の刻印」を示している。6月6日午前6時に、この世に誕生した母親不明の赤ん坊ダミアン。同じ時刻にローマの産院で実の子を亡くしたロバート(リーヴ・シュライバー)&ケイト(ジュリア・スタイルズ)のソーン夫妻はダミアンを引き取り、愛をもって育てていく。だが、成長したダミアン(シーマス・デイヴィ=フィッツパトリック)の周囲で家政婦、神父らが次々に謎の死を遂げ、ケイトまでもが不可解な事故で重傷を負うなか、ジェニングス(デヴィッド・シューリス)というカメラマンがロバートを訪ねた。そしてロバートはダミアンに恐るべき疑いをもつようになる。やがて、『666』という数字に込められた秘密を知ってしまったロバートは、恐るべき驚愕の事実に直面するのだった……。
それまでいい雰囲気を醸しだしていて怖かったミア・ファローが最後に見せる変貌には笑っちゃいましたが、ダミアン(シーマス・デイヴィ=フィッツパトリック)の振向きざまの表情に漂う無垢を装った醜い悪魔の微笑みが見て取れることには驚きました。かずかず描かれる悲劇、なかでもジェニングスを襲う悲劇は、一瞬のことながらインパクト演出でゾゾッー。ストーリーラインは、(ネタばれ→)[ほぼオリジナルと一緒](←ここまで)。オリジナルとの違いを見つけるのも見方のひとつでしょう。まさに人類は、ダミアンにとっての最後の遊び相手なのでした。
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【関連リンク】2006春夏★ホラー・コレクション/ホラー・オカルト/リメイク/エクソシスト ビギニング/タイムライン
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