テクノポップ/Perfume関連

フューチャーポップへ進化するcapsule(2ページ目)

フューチャーポップの旗手、capsule・・・ヴィレッジ・ヴァンガードなどでもただ今人気上昇中! テクノ歌謡からフューチャーポップへとメタモルフォーゼしていくcapsuleを考察してみます。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

おしゃれフレンチな『CUTIE CINEMA REPLAY』

2002年は弛まなく活動するcapsuleにしては小休止していましたが、充電後シングル『music controller』(2002年)、『プラスチックガール』(2002年)をリリース。「music controller」は、折衷の賜物。中華テクノ歌謡でありながら、おしゃれになったこしじまさんのアンドロイド的魅力に溢れるcapsuleの路線変更を予感させるハイブリッド的作品。
music controller
01. music controller
02. 逆転世界
03. ブラウニー
04. music controller(remix)


プラスチックガール
01. プラスチックガール
02. おやすみ
03. プラスチックガール(remix)


シングルから十分予測できましたが、capsuleは2003年のセカンド・アルバム『CUTIE CINEMA REPLAY』で新機軸を打ち出します。前作での「東京喫茶」がその予兆と言えますが、readymadeでフレンチなテクノポップへと進化。Pizzicato Five亡き後の2001年以降、capsuleはその空席を生めた感があります。後にフューチャーポップ系とされる豊富なゲスト陣とのコラボレーションも正解だったと思います。サウンドは更に抑揚が生まれ、ヴォーカルはより思い切った処理がなされ、正に進化するcapsuleであります。その後まもなくスタートする中田ヤスタカの総合アート・レーベル、contemode(小西康陽のreadymadeに語呂も似ていますね)の基礎ともなっていますね。contemodeについてはまた別に書くつもりです。

CUTIE CINEMA REPLAY
01. open
02. sweet time replay (feat. dahlia)
03. キャンディー キューティー (feat. Sonic Coaster Pop)
04. プラスチックガール (feat. Eel)
05. french lesson (feat. Sabou et Mamie)
06. music controller (piconova-mix)
07. おでかけGO!GO! (feat. Sylvia55)
08. fashion fashion (feat. Eel)
09. ウダガワフライデー (feat. COPTER4016882)
10. close


アルバムからさらに『キャンディー キューティー』がシングルとしてリリースされます。こしじまさんはここでガーリー教のアイコンとなります。でも、ちょっと控えめでかわいい。この曲で「都会の人はみんな・・・」と歌う都会憧憬ソングなんですが、都会の人という表現は、都会でない人が使うものだと思います。capsuleのお二人とも金沢から東京へ出てきた事を考えると、説得力があります。

キャンディー キューティー
01. キャンディー キューティー
02. call me call me
03. キャンディー キューティー(Monkey Party mix:KOFTA)
04. キャンディー キューティー(no----Nashville mix:Plus-Tech Squeeze Box)

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