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Shin Nishimuraさん☆☆☆(3ページ目)

「反日デモ」報道ばかりの中国ですが・・・中国のクラブカルチャーを牽引したShin Nishimuraさんのデビュー・アルバム『STAR LIGHT』リリースを記念してインタヴュー!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

中国クラブカルチャー史

――2000年に始められた中国初のテクノ・イヴェントPLUSについて教えてください。やろうとした動機は? どのような会場で何人くらいのイヴェントから始められたのでしょうか?

動機は、その頃凄く仲の良かった香港のテクネイジアのAMILと北京でパーティーをオーガナイズしていた、後の僕のマネージャーになる日本人のキコと話し合って、純粋なテクノパーティーをやりたいねって感じで。その頃は、長い一日の中にテクノミュージックはほんの一部分って感じだったんで、一日全部テクノで行く事なんて不可能でした。もちろん箱のビジネスも考えないといけないから...。でも、勇気を出してやってみようって感じで。

AMILは香港に住んでて、海外のDJのブッキングを手伝ってくれました。現場では僕が上海、キコが北京って感じで2都市でやる事になりました。上海は「DKD」と言う小箱で300人から500人の規模。北京はいろんな中箱でやってて、800人ぐらいですね。

――石野卓球さんが主催のWIREにもWIRE02から出演されていますが、Shin Nishimuraさんは石野さんを中国に招聘されていますよね?

はい、もともと卓球さんに影響を受けたのも大きかったし、AMILも仲が良かったので、卓球さんに来て下さいというような感じで。卓球さんは、その前から上海のフリーペーパーには結構紹介されてたので、たくさんの人が来て、凄い盛り上がりでビックリしました。

――中国のクラブカルチャー史という本が出たら、Shin Nishimuraさんの名前は間違いなく刻まれますね。中国に滞在されていた間に中国という国または中国人の人たちの変わり様は、やはり激しかったのでしょうか? 香港だけでなく、中国からもテクノという分野でワールドワイドな活動が出来るDJやアーティストは出てきそうなのでしょうか?

間違いなく出てくると思います。すでに北京では、ラップトップを使ってノイズ系やエレクトニカとかのバンドも出てきたりしてますし、東京よりも国際的な上海は、たくさんの外国人が行き来してるので、そこでいろんな人が来て刺激される事も多いんじゃないですかね。中国は、ほんとうにたくさんの外国人が住み始めて、いろんなモノがスタンダードになってきてまして、日本の発展途上の頃とは全くスタートが違うわけじゃないですか。だから、人間の進化速度も結構な勢いだったりするので、根は浅いかもしれないけど、それなりにまた別な感覚なモノが生まれる様な気がします。

――上海に行く人にお奨めの場所(クラブ、レストランなど)があれば、教えてください。

今はあんまり行ってなくてわからないんですが、フランチャイズでやってる「避風唐」っていう飲茶の店がかなりお勧めです。クラブは、僕の働いていた「DKD」が新しくなったみたいだし、復光公園の中にある、「PARK97」とかもお勧めですね。
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