テクノポップ/テクノポップ関連情報

ELEKTEL~ラウンジエレクトロ

セカンド・アルバム『Bit Stream Lounge』をリリースしたばかりのELEKTELにインタヴュー。日本だけでなく海外でも注目される二人。あの「ザナドゥ」もカヴァー。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

2003年にリリースのデビュー・アルバム『Space Travel with Teddybear』に続くセカンド・アルバムの発売を記念して、All Aboutテクノポップ、アーティスト・インタヴュー最多登場のELEKTELのお二人、ウエハラ・ケンイチ(ウエケン)さんとpolymoog(ポリ)さんにインタヴューさせていただきました。

Bit Stream Lounge

――待望のセカンド・アルバム『Bit Stream Lounge』(2005年)のリリースおめでとうございます。今回のリリースは、NEOPLEX/Astronote Recordsとなっていますね。Astronoteはご自身のインディー・レーベルだと思いますが、NEOPLEXとのご関係は?

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
01. I love Pod
02. Panoramic View of Jazz・・・feat. cokeshi
03. integrale・・・feat. Yuko Takami & KenzoSaeki (lyrics)
04. Premium do Brasil・・・feat. Tomoko + Rie Brasileira
05. Desktop Music Adventure・・・feat. Magnaroid & sakura
06. jewelie (tales of star children)・・・feat. dahlia & Michio Tsukada
07. Planet Airways STARSPEEDER3000・・・feat. mamico(pianetta)
08. Girl From Ipanema・・・feat. cokeshi
09. Space Cookin Renderd
10. Xanadu・・・feat. Lady Vita
11. Bit Stream Lounge's Theme・・・feat. don (guitar) & PietVan Teighem+Emma
12. Panoramic View of Jazz (Ursula 1000 Remix)


ウエケン:Astronoteは私が始めたインディー・レーベルなんですが、力不足でリリースは結局、Sportscut(a.k.a. Orangers)、ELEKTEL、Pyokn、Yasuhiro Yamada(Y-Soniq)、HIMAWARIなんかが参加した12インチアナログ盤のコンピ『FUTURE SOUND OF SPACE BAR』を出しただけでした。在庫はまだインターネット通販でセールしてますが(笑)。そういうわけで、ELEKTELのファースト・アルバムはインディー・レーベルのsucreに声をかけてもらってそこからリリースしました。で、今回のセカンド・アルバムはポリさんの大竹さんつながりでNEOPLEXに誘われてのリリースなんですが、その際サブ・レーベルみたいな位置づけでAstronoteを機能させるつもりでこうなったわけです。

ポリ:最近eyelushの大竹さんとアレンジ/楽曲提供関連のお仕事をご一緒させていただいているんですが、大竹さんとはお仕事を超えて色々な部分で意気投合しています。今回NEOPLEXさんとご縁ができたのも大竹さんからのつながりで、レコーディングのミックスを杉本さんにお願いしたり、マスタリングをThink Syncスタジオ(元YMOエンジニア寺田康彦さん主宰)で行うなど、全てこのつながりから決まったものです。今回のアルバムは大竹さんこそが「真の産みの親」とも言え、まさに「第3のELEKTEL」という感じだったと思います(笑)。

――ジャケがかっこいい! 未来都市における旅行計画って感じで。アルバムのトラックもジャケにも通じるコンセプトで出来上がっていますね。コンセプト主体でトラックを作っていかれたのでしょうか? それとも集めたら、結果としてそうなったのでしょうか?

ポリ:まず、アルバム全体としてのおおまかな方向性というのは相談してから制作をスタートしましたが、それぞれの曲ごとには「はじめにコンセプトありき」というスタイルではありませんでした。とはいえ、「結果としてそうなった」というのともちょっと違って、基本的にはコンセプトと音は同時並行的にバラバラで考えていって、互いに影響を与え/受けながらそれぞれ細かい肉付けしていく、というような感じだったと思います。今回のアルバムではコンセプト作りはウエケン、音作りはpolymoog、という形で役割分担がかなり明確になっていたため、必然的にこのような形になったのだと思います。

ウエケン:ジャケットはファースト・アルバムのデザインも担当してくれたYasuyuki Higuchiさんなんですが、初めて今回のデザインを見たとき、私も「かっこいい!」と思いました(笑)。タイトルの「Bit Stream Lounge」はJAL提供のラジオ番組「Jet Stream」の未来版ということで、ビット・ストリーミングで電波塔から流れてくる宇宙旅行のサウンドトラックという感じです。コンセプトや曲目解説は一見まるっきりの作りごとのフィクションに見えて、実は実際にあったことが反映されてます。ブリュッセルのタワーの見晴らしのこととか、パリのカフェのこととか、ド・ゴール空港のお土産の話とかはどれも本当の話です。
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