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カヴァー曲特集~Part 3 続テクノ THE ビートルズ(2ページ目)

ポールとビートルズ・カヴァーを取り調べたいと思います。ポールは、本当にYMOをテレビで見たんだろうか?(2004年11月4日追記)

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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では、前回は『Revolver』までのビートルズのテクノなカヴァーをご紹介したので、続編です。

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『Magical Mystery Tour』は、1967年にイギリスでは同タイトルのサウンドトラックとして1枚3曲入りの2枚組の形で、変則的な発売がされましたが、アメリカではシングル5曲が追加されて、アルバムという形で発売されました。サイケデリック時代の歴史的コンセプト・アルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』の後に発売されたと言うこともあり、あまり高い評価をうけていないアルバムですが、名曲ぞろいです。

名曲には多分入れてもらえない『Flying』(初のインスト曲)や『Blue Jay Way』は、ポップでないビートルズの側面が見え、中学生の頃理解に苦しみましたが、今となっては瞑想できます。

Strawberry Fields Forever
代表的なジョンの曲ですね。メトロトロン、オーケルトラルなアレンジの切り貼りと実験的ポップ世界を見事に構築しています。マンチェスターからやって来たキャンディ・ハウス(ハウスのキャンディ・ポップ版)と称された、キャンディーフリップが、文字通りとても解りやすいハウス・カヴァーをやっています。シングル・ヒット後、アルバム『Madstock…』に収録。今は何処へ?

All You Need Is Love(愛こそはすべて)
1967年に衛星中継番組「Our World」で放映された曲ですね。フランス国歌、『She Loves You』などが各所に散りばめられた、ある意味でのサンプリングの先駆的な曲(サンプラー使っているわけではないですが)。復刻された『WARP』に収録されたNew Musikによる8ビートに改訂されたカヴァーは、YMOの『Day Tripper』と双璧のビートルズ・テクノ・カヴァーです(断言)。そして、全く同じタイトルのオリジナル曲が続きます。

あと、フジロックにも来た、ビートルズと同じリヴァプール出身のネオサイケ系バンド、エコー&ザ・バニーメンもカヴァーしています(1984年のアルバム『まぼろしの世界』に収録)。日本では、ライヴ・アルバム『YMO World Tour 1980』(1996年)でYMOが、そしてビートルズ・トリビュート・アルバム『All We Need Is Love』(1991年)で高橋幸宏、高野寛ほかがカヴァーしています。

I Am The Walrus
ミュージシャンに人気のあるビートルズ・カルト・チューンと言えば、ジョンのこの曲です。ELOのジェフ・リンもオーケストラをポップに取り入れた曲でもある『I Am The Walrus』から大きな影響を受けています。“西海岸のXTC”とも比喩されるロサンジェルス出身のボインゴと改名したオインゴ・ボインゴがアルバム『Boingo』(1994年)にてカヴァー。オインゴ・ボインゴは映画『Weird Science』の主題歌がヒットしました。

ライヴ・アルバム『Live From Universal Anfitheater』では、ジョージ作の『The Piggies』(『ホワイト・アルバム』から)もカヴァーしています。珍しいところでは、『セーフティ・ダンス』がヒットしたカナダ出身のエレポップ・バンド、Men Without Hatsもアルバム『Sideways』(1991年)で『I Am The Walrus』をカヴァーしています。
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