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注目の海ドラ!『ダメージ』(4ページ目)

今月からBS2で放送開始された海外ドラマ、『ダメージ』。エミー賞ノミネート可能性大の法廷サスペンスの決定版『ダメージ』のみどころ、あらすじをご紹介します!

執筆者:堀川 樹里

アメリカ法アメリカ法制度のからくりも見えてくる『ダメージ』

『ダメージ』オススメの理由

■1 ジャグリング■
『ダメージ』シーズン1は何が起こるのかが最初に明かになり、その結果に向かって進むフラッシュバックと、その結果から少しずつ動きだすリアルタイムで構成されています。

また、ジャグリングしているのは時間だけでなく、登場人物の思考や心も常にかき乱されており、その影響がドラマの展開に反映されているのです。

人間の心と頭をジャグリングし混乱させるキャラクターは主にパティ・ヒューズであり、彼女の心理的作戦は見ごたえ満点なものとなっています。

■2 予測不可能な展開■
『ダメージ』シーズン1では、最初に何が起こるかが明かになっていますが、そこに至るまでの経過が複雑なため、予測できそうでできない良い意味で「期待を裏切らない」ストーリーが楽しめます。

毎エピソードごとに、新事実が明され、最低でも1回は驚かされることでしょう。

また、対決中の弁護士同士が犬の散歩中という全くのプライベートで顔を合わせ小話やケースの話をしたり、親子の会話や同僚の会話など、ストーリーにあっても、なくても良いシーンも少なくなく、これらの「何でもないシーン」がドラマをより一層リアルに演出し、誰が敵で誰が味方なのか予想させにくくさせているのも特徴です。

■3 名優の演技を堪能■
『ダメージ』には一流の役者たちが出演しています。見事な演技力はもちろんのこと、彼らは演じるキャラクターに息を吹き込むだけでなく深みも与えているのです。

サイコな悪女役として有名なグレイ・クローズが演じるパティ・ヒューズが、相手に噛み付く表情と前後の演技は、かなり見ごたえがあります。また、不可能など何もないような鉄の女性パティのリミットが上手く表現されていたのもグレイだからこそでしょう。

コメディ俳優として大成功を収めたテッド・ダンソンは、アーサー・フロビシャーを演じるに当たり多くのCEOと会ったそうですが、「ステレオタイプなどなく皆それぞれだった」そうで、「自分がイメージした、様々な感情を持ち合わせているアーサー」を演じることにしたのだそう。

時々見せるコミカルやシニカルな部分はテッドでなければ「ただの嫌味」にしか見えなかったでしょう。テッドだからこそ、身勝手でスキャンダルにまみれたアーサーの人間的な部分を上手く引き出し演じることが出来たのです。アメリカでは、ドラマ中半からアーサー・ファンが急増したと言われていますが納得できます。

多くの大物ハリウッド女優たちと浮名を流してきたテイト・ドノヴァンは、パワフルな女性弁護士に仕えるトム・シェイズを演じていますが、卑屈で哀れに見えないのもチャーミングで母性本能をくすぐるタイプのテノトならではでしょう。

また、俳優ではない「大物」もドラマに何気なく登場しています。

なんと、グレイ・クローズの夫が第9話の「Do You Regret What We Did?」に短い台詞付きで出ているのです!ファンクションに参加したパティがスローダンスを踊る相手としてチラリと出ており短い会話をするので、ぜひチェックしてみてください。心なしかパティの表情が柔らかく見えるような気がして、楽しめますよ。


●関連サイト
『ダメージ』NHK公式サイト(英語のみ)
『Damages』米FX公式サイト(英語のみ)
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