新聞で、またはニュースでご覧になった方も多いと思いますが、3月1日、宝塚音楽学校の卒業式が行なわれましたね。
21世紀最初に入学した第89期生49名。ご卒業おめでとう!
卒業生である
本科生たちの服装は、黒紋付に
緑の袴。
規律や礼儀作法の厳し~い宝塚音楽学校の卒業式ですから、それはそれは規律正しく、ひとつのステージのように進行されてゆきます。そのため、卒業式のリハーサルが、予科生も含め、綿密に行なわれます。
卒業証書をもらうだけでも、ここでお辞儀をし、卒業証書はこうやってもらい、それを閉じ左脇に抱え……。歩く時も直角に歩き、もちろん常に背筋を伸ばし……。すべてが決まりごと。ピーンとした空気が張り詰めています。
報道関係者も多数入っているから「タカラジェンヌ一年生!」の顔をしていなければならないし、だけど親の顔が目に入れば、娘の顔に戻ってしまい……。
なんて言うのかなぁ~。“思いっきり卒業式を満喫できない”って感じもしますね。学校の卒業式なんだけど、羽目を外すことも出来ない、その後、友達や家族とパーティーをすることもできず。音楽学校の生徒は入学した時から舞台人ということなのでしょう。
“思いっきり卒業式を満喫できない”という理由は他にもあります。それは、卒業式のすぐ後に入団式が待ち受けているから。入団式は結構あっさりと進みますが、その時点より宝塚歌劇団の劇団生。
研一。
宝塚ファンの方ならご存知のように、歌劇団に入団しても“生徒”と呼ばれるタカラジェンヌたち。呼ばれ方は同じでも、ほんの数時間で学生から社会人となるわけで、その責任感と緊張ゆえ、普通の学生さんのように卒業式を楽しめないのかもしれません。
もう一つの理由。それは……卒業式の時点ですでに、初舞台となる作品の稽古は始まっています。だから気持ちがそっちに、初舞台の方に向いているのです。
その年によって違うでしょうが、
ロケットの振り付けが終わっている時もあります。
そんな……本科生とも劇団の生徒とも区別がつかない日々を送っているため「卒業だね。二年間、いっしょによく頑張ったよね。」と、思いっきり同期と感動に浸っている暇はないわけですね。