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【宝塚用語徹底解説】“すみれ売り”って?

宝塚音楽学校の生徒たちが勢揃いする“すみれ売り”。タカラジェンヌのタマゴたちを間近で見られるこの“すみれ売り”は、長年続いている募金活動です。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

宝塚ファンガイド

すみれ売りとは?

すみれ売りとは?


毎年爽やかな季節に行われているのが“すみれ募金”という募金活動です。

これは、北摂保護区保護司会宝塚地区会の「社会を明るくする運動」に賛同し、昭和39年に始まりました。

“すみれ売り”のすみれの造花。すみれは…宝塚歌劇のシンボル。そして宝塚市の市花でもあります。

 

毎年5月の日曜日2週に渡り、公演の開演時間前に宝塚大劇場前(雨天の場合は劇場内ロビー)にて行われます。

そして長年 “すみれ売り” という名で親しまれてきました。


“すみれ売り”を行うのは、宝塚音楽学校の生徒。
1週目2週目と、予科生・本科生に分かれ行われます。

募金箱を持った生徒、かごに入った“すみれの造花”を持っている生徒らが、「社会を明るくする運動にご協力ください!」と元気よく声をかけます。

そして、募金をして下さった方に、すみれの造花を手渡します。


生徒たちは、緑の袴を着用します。
歌劇団の生徒と違うのは、乙女結びの先に校章が付いているところ。
また着物は黒紋付ではなくそれぞれ違う柄物の着物。大勢の生徒らの袴姿は、とても華やかな光景です。


この“すみれ売り”には毎年多くの人、特に宝塚ファンの方が参加して下さいます。
それは「社会貢献したい!」という思いの他に、「普段、接することのない音楽学校の生徒に間近で接することができる!」という方も多いでしょう。


まだ宝塚歌劇団に入団していない生徒たちですが、宝塚ファンの方にとっては、「やがてタカラジェンヌになる」という特別な存在。
その音楽学校の生徒が、多くの一般の方々の前に出て間近で接するのは、このすみれ売りだけ。

未来のトップスターがこの中から誕生するかもしれません。
「あの子、スターになりそう…」「あの人、可愛い娘役になりそう…」「初舞台を踏んだら応援しよう…」などと青田買い(?)をする人もいたり…。

予科生・本科生と分かれ別の週に行いますが、それぞれの雰囲気が違うのも面白いものです。
“貫禄の本科生”と“初々しい予科生”。


本科生は、このすみれ売りも二度目。袴の着付けも、色々な行事などで何度か着ているので、かなり慣れています。
お化粧も日頃からしているので問題なし。

そして、予科生時代を一年間過ごした自信も貫禄につながっているのでしょう。


かたや予科生は、入学してわずか1ヶ月。
学校生活の中でもまだまだ慣れないことばかりな上に、一般の大勢の前で宝塚音楽学校の生徒として接するのもこの日が初めて。

緑の袴を着るのも初めて。お化粧(普段メークですが…)をするのも初めて…という人もいます。

ちょっと緊張気味。それが初々しく可愛らしいのです。


私の予科生の時のすみれ売りの思い出は……

「袴が一人でちゃんと着られなくて、本科生の方に手伝っていただいた。」
「初めてする化粧がとんでもない(!)ことになり、本科生の方に直していただいた。」
「髪に付ける緑のリボンを持っていなくて、本科生の方が貸して下さった。」

と……本科生にお世話になりっぱなしでしたっけ。

でも緊張の中にも、音楽学校の生徒として初めて人前に出られた時の喜びがありましたね。


募金活動であると共に、宝塚ファンの方々に対しては未来のタカラジェンヌたちのお披露目の場、すみれ売り。

皆さんも機会があれば、ぜひ。


日程は毎年違います。宝塚音楽学校サイトに掲載されますので、それをご確認下さいませ。

 

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