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二時間ドラマの運命は細木数子がにぎる

フジ系の金曜プレステージが4月に開始時間を一時間前倒ししてから低視聴率に苦しんでいます。それはなぜか、理由は細木先生に聞いてみよう!

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

フジ系のスペシャル枠である金曜プレステージ。84年の金曜女のドラマスペシャルからザ・ドラマチックナイト、男と女のミステリー、金曜ドラマシアター、金曜エンタテイメントと名前を変えながらも二時間ドラマを中心に放送してきた伝統の枠です。

ところがこの4月に放送開始時間を21時から19時57分へと前倒ししてから不振となり、視聴率10%の壁に苦しんでいます。

5ポイント減

差を具体的に比較するために金曜プレステージの人気シリーズで4月以降に放送されたドラマについて前作との視聴率を比較すると

と軒並みダウン。

『浅見光彦シリーズ』だけはあまり落ちていないように見えますが、これには理由があります。前作は『天河伝説殺人事件』ですが、これは08年1月に「浅見伝説三部作」として三週連続放送されたものの最後の作品。三部作の視聴率は第一弾『耳なし芳一からの手紙』が16%といつもぐらいだったのに、第二弾『熊野古道殺人事件』は14%、そして『天河伝説殺人事件』は13%とダウン。たまにやるからいいのであってまとめてやるものではない、という教訓を残しました。だから『浅見光彦シリーズ』の4月以降の下げ幅も『耳なし芳一からの手紙』から比較すれば3ポイント。
全体をみると時間枠が1時間前倒しになったことによりだいたい視聴率は5ポイントぐらいは減っています。

細木先生の穴は大きかった

そもそもなぜ1時間前倒しとなったのか?
3月までフジ系金曜20時台に放送していたのは『幸せって何だっけ~カズカズの宝話』。細木数子が充電宣言したため番組は終了。直接の後番組はつくらず、金曜プレステージを前倒ししてきました。

後番組をつくらず前倒しにしたフジテレビの意図ははっきりしていません。推測するに二時間ドラマの視聴者は中高年主体と考え、放送時間が早い方が見られやすいと判断したんではないかと思います。

ところが結果は低視聴率。その理由は?

次は「なぜ低視聴率に?」
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