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新米パパ塾5「パパが母乳をあげる!?」編(3ページ目)

今の世の中、パパ育児にできないことは母乳をあげることだけ、とも言われます。でもちょっと待って。パパでも母乳をあげられるんです!? パパ授乳のポイントも合わせてご紹介します。

河崎 環

執筆者:河崎 環

子育てガイド

パパ授乳を助ける、「調乳器」&「母乳保存システム」

さて、ここで検討課題となるのは、どうやって適温のお湯をキッチンに常に用意しておくか、そしてどうやってスムーズにママの母乳を冷凍保存&解凍するか、という点です。

海外の場合は、アバウトに「レンジでチン」したりしてベビーにあげてしまったり、粉ミルクを溶かすのにも瓶詰めの水をチンして用いたりしてしまうので、「適温のお湯を常に用意する」という発想はあまりないようです。しかし、その点で日本のブランドはさすが消費者のニーズを捉えています!

ピジョン 調乳ポット 水から6分
ピジョン 調乳ポット 水から6分
育児用品の有名ブランド、ピジョン社の『調乳ポット 水から6分』は、その名のとおり水をポットに入れてから6分間で沸騰、調乳適温の60度まで冷却されるというスグレモノ!そのまま保温できるので、ベビーが泣いて待ったなしの夜中の授乳を助けてくれます。他社からも類似の商品は出ていて、比較的廉価で流通しているもの(ピップ マイコン調乳ポットミルクタイム)や、湯を沸かすのではなくてレンジで沸騰させた湯を保温するもの(コンビ 調乳じょ~ずEX)、ベビーの調乳の必要がなくなった後も普通の湯沸しポットとして使えるもの(タイガー マイコン電動ポット 急速湯冷ましタイプ)などがありますので、ぜひチェックを。

また、雑菌を繁殖させずに、いかに安全に母乳を保存したり、搾乳器や哺乳瓶を保存したりするかという問題には、レンジ消毒と、使い捨て容器の併用をおすすめ。消毒の方法には、薬剤、煮沸などもありますが、水を少量入れてレンジでチンするだけで蒸気消毒できるシステムは、手間もなく薬剤を常備する必要もないので、ストレスがありません。

リッチェル ほ乳びん消毒保管ケース らくちん!クリーン
リッチェル ほ乳びん消毒保管ケース らくちん!クリーン
レンジ消毒の容器は、国内・海外の様々なブランドのものが販売されていますが、基本的に普段使っている哺乳瓶のメーカーから出ているものが、規格などの点で相性が良いようです。もちろん、他社製品でも合うものもたくさん出ていますので、使える哺乳瓶の直径や、どれくらいの大きさのものまで入れられるか、そしてお持ちの電子レンジの内径をチェックの上で、お探し下さい。


AVENT VIA ISIS 搾乳器セット
AVENT VIA ISIS 搾乳器セット
そして使い捨ての母乳保存システムに関しては、ガイドはイギリスのAVENT(アヴェント)社のものをイチオシ! この数年で日本でもよく見かけるようになり、現在インターネットショップやベビーザらスなどの大手育児用品店でも流通していて、入手・補充しやすいという点からも、オススメです。

搾乳器にも哺乳瓶にもピッタリ合う使い捨てカップは、もちろん洗って何度も使うことができます。授乳期を過ぎたら離乳食の保存にも使えるというのがデザインの勝利!

パパ授乳の3つのポイント

パパが授乳をするとき、特に注意して欲しいのは

1.温度 粉ミルクなら、まず50度前後の湯冷ましで溶かし、ベビーにあげるときは必ず熱すぎないよう、人肌くらいの温度まで冷めていることを確認して! 出来上がったミルクを自分の手首の内側に垂らしてみて、熱くなければ大丈夫です。

2.落ち着いた環境で、ベビーをリラックス ベビーにとっては食事の時間。特に夜中の授乳の場合は、薄暗く静かな環境で、リラックスさせてあげながらの授乳が、ベビーがスムーズに寝てくれるポイントです。

3.できれば……ママを起こさずに 何をムシのいいことを、と怒られてしまうかもしれませんが、ママたちは日中2~3時間おきの授乳で、もうクタクタ。もし、もし、そのママをサポートしてくれる気持ちがあるなら、ママの手を借りずにスムーズに授乳して、ベビーを寝かしつけてくれたら、パパはもうスーパースターです!

夜中の授乳(本当に栄養上の必要がある授乳)というのは、短い場合は数ヶ月、長くても1年ちょっとの間のことなのですが、これがママたちには本当にツライ。もちろん、母たちはそれを乗り越えてきた歴史があるのですが、パパが授乳をサポートするメリットは、ベビーに対しても、そしてママに対しても、信頼を培い、愛情を示す点で非常に大きいのです。ぜひぜひ、週に1、2度でも、夜中に泣くベビーに「眠い……」と背中を向けたりせずに、ほんの20分ほど腕の中でミルクをあげてみてください。
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